| 製品名 | 性状 | 内装 | 外装 | 重量 | 用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生コーヒー豆エキス-P | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
| 生コーヒー豆エキス-PC | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 化粧品 |
原料・素材についてRaw materials
肥満は,過食や運動不足などが原因で発症し,生活習慣病のリスクファクターと考えられています。平成14年に国内で実施された糖尿病実態調査によると,糖尿病患者と将来発症の可能性があるいわゆる糖尿病予備軍の総数は,1,620万人にのぼるとされ,予防や治療には肥満の解消が不可欠であると提言されています。
肥満や糖尿病の発症リスクが高まる中,健康食品業界におけるダイエット食品や糖尿病予防食品の市場規模は,拡大傾向にあります。脂肪をターゲットとしたダイエット素材には,脂肪代謝を促進するカプサイシン,脂肪の吸収量を減らすキトサン,さらに脂肪分解促進作用を有するシトラス・アウランティウムなどがあり,これらは生活習慣病予防のみならず,セルライトや水太りの解消,体脂肪減少など,美容的側面から女性の痩身をサポートする食品にも配合されています。一方,糖尿病予防素材としては,難消化性デキストリン,グアバ葉,バナバ葉などがあり,一部は特定保健用食品の表示許可成分の認定を受けております。このように,肥満と糖尿病は密接に関係し,それぞれの疾病予防を訴求した機能性素材の上市数も増加傾向にありますが,ダイエットと糖尿病予防の二つを同時に訴求した素材はほとんど見当たりません。
オリザ油化では,糖尿病と肥満のケアが同時に可能な素材について,調査を行った結果,クロロゲン酸類やカフェインを豊富に含有する食品「コーヒー豆」の機能に着目しました。クロロゲン酸は,コーヒーの悪味や雑味の原因物質として永く敬遠されてきた成分ですが,ドイツの製薬会社によって,この成分が肝臓の糖新生に関与する律速酵素グルコース-6-フォスファターゼの選択的阻害剤であることが明らかにされ,糖尿病治療薬創生のための合成研究が進みつつあります。1) また糖新生は,ダイエット時における糖質の摂取制限によっても亢進し,脂肪燃焼の場の一つである筋肉を減少させることから,太りやすい体質になるだけでなく,ダイエット後のリバウンドが懸念される生理現象です。糖新生を抑制するクロロゲン酸は,生豆中に焙煎時と比較して高濃度に含有されています。2) このことから,焙煎前のコーヒー豆は,糖尿病や肥満の予防に最適な素材であると考えられます。一方,コーヒーのもう一つの主成分であるカフェインの重要な機能として,スポーツ時の運動効率や敏捷性を高めるとともに,エネルギー消費と脂肪分解を促進する働きがあることが知られています。昨今,スポーツ飲料としてのコーヒーやカフェインの有用性が注目されつつあるのも事実です。
弊社では,コーヒー生豆について,既報とは異なる観点から抗肥満作用の評価を行い,その有用性を確認した結果,この度「生コーヒー豆エキス」を上市することとなりました。「生コーヒー豆エキス」に含有されるダイエット機能成分については,クロロゲン酸を24%以上,クロロゲン酸類(クロロゲン酸,フェルラ酸,p-クマル酸,カフェ酸およびジカフェオイルキナ酸など)を45%以上になるようにそれぞれ含有量を厳密に規格化しております。さらに製品特長として,水溶性が非常に高いことから,アミノ酸含有飲料を始めとする各種ダイエット機能性飲料への配合を推奨します。「生コーヒー豆エキス」は,ダイエット時のリバウンド対策を考えたダイエット食品や糖尿病予防を目的とした様々な商品にお使いいただけるものと考えております。
1) Schwab D. et al., Hepatic uptake of synthetic chlorogenic acid derivatives by the organic anion transport proteins. J. Pharmacol. Exp. Ther. 296, 91-8 (2001).
2) Moon J. K. et al., Role of roasting conditions in the level of chlorogenic acid content in coffee beans: correlation with coffee acidity. J. Agric. Food Chem. 57, 5365-9 (2009).
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安定性データStability Data
熱安定性
生コーヒー豆エキスの熱安定性を検討した結果,クロロゲン酸及びクロロゲン酸類含量は,120℃,1時間の加熱によっても変化がみられず,通常の食品加工温度に対して安定であることが分かりました。
図1. 生コーヒー豆エキスの熱安定性(初期値を100%とした)
pH安定性
生コーヒー豆エキスを,pHを調整した水溶液とし,非遮光下,室温で1週間保存後,クロロゲン酸およびクロロゲン酸類含量を測定しました。生コーヒー豆エキスのクロロゲン酸およびクロロゲン酸類は,中性から酸性域で安定であることが分かりました。
図2. 生コーヒー豆エキスのpH安定性(初期値を100%とした)
水溶性
生コーヒー豆エキスを水に溶解し,室温および4℃で16時間保存後,沈澱や濁りの有無を目視で確認しました。生コーヒー豆エキスの水溶性は中性域及び酸性域において極めて高いことがわかりました。
| pH | 水溶性 | |
|---|---|---|
| 室温 | 4℃ | |
| 中性(pH5~6) | 濃度50%まで沈澱,濁り無し | 濃度50%まで沈澱,濁り無し |
| 酸性(pH3) | 濃度5%まで沈澱,濁り無し | 濃度2%まで沈澱,濁り無し |
水溶液の安定性
推奨摂取量の生コーヒー豆エキス(200 mg)を500 mLの水または分岐鎖アミノ酸系飲料(A,BおよびC社)に配合し,ペットボトルに充填・殺菌後,各種条件下で6ヶ月間にわたってクロロゲン酸とクロロゲン酸類の変化を調べました。試験の結果,クロロゲン酸,クロロゲン酸類ともに,水溶液やアミノ酸系飲料の種類を問わず6ヶ月間安定であることがわかりました(図3)。この結果より,水溶液やアミノ酸系飲料への配合において,生コーヒー豆エキス中のクロロゲン酸およびクロロゲン酸類は安定であると考えられます。
図3. 生コーヒー豆エキス中のクロロゲン酸(左)およびクロロゲン酸類(右)の溶液中での安定性
安全性試験データSafety profile
残留農薬
食品衛生法(平成18年5月29日に施行された第11条第3項の規定「いわゆる残留農薬ポジティブリスト制度」を含む)に設けられた残留農薬の規格基準に対する対応としましては,弊社製品「生コーヒー豆エキス-P」の残留農薬が不検出であるという分析証明書を入手しております。また,本製品について447品目の残留農薬一斉分析を自主的に行い,いずれも「検出せず」の結果を得てその安全性を確認してきました。
さらに,弊社のコーヒー豆は全日本コーヒー協会に加盟団体から購入したものであり,本協会では以前から検疫所が行うモニタリング検査とは別に,自主検査を実施しております。今後は新しいポジティブリスト制度の主旨に沿って,使用が確認されている農薬およびモニタリング検査に準じた幅広い農薬などの分析検査を行おうとしています。従いまして,トレーサビリティーについては万全の体制が整っております。
急性毒性(LD50)
生コーヒー豆エキス(1500 mg/kg)を絶食下のICR系雌雄マウス(5週齡)に経口投与後,14日間飼育・観察を行いました。その結果,死亡例や体重推移の異常(対照群との比較)は認められず,試験終了後に行った剖検においても,臓器の肉眼的異常は認められませんでした。したがって,生コーヒー豆エキスのマウスにおけるLD50値(経口投与)は,雌雄ともに1500 mg/kg以上です。
亜急性毒性(ラット)
生コーヒー豆エキス(1および2%)を配合した飼料を,雌雄ラットに4週間継続摂取させ,体重や死亡例を観察しました。その結果,いずれの群においても,死亡例や一般症状の異常は認められませんでした。体重については,2%摂取群に生コーヒー豆エキスの有効性に基づく増加抑制傾向が認められました。
変異原性(Ames test)
生コーヒー豆エキスの変異原性を,ネズミチフス菌(TA100,TA1535,TA98,TA1537)および大腸菌(WP2uvrA)を用いて調べました。その結果,1.2〜5000 μg/mLの濃度において,代謝活性化の有無に関わらずいずれの菌株においても対照と比較して2倍以上の復帰変異コロニーの増加は認められませんでした。したがって,生コーヒー豆エキスは本条件下で突然変異誘発能を有しないことが判明しました。
ヒト継続(4週間)摂取試験(健常人男性)
推奨摂取量の3倍量に相当する600 mgの生コーヒーエキスを,継続摂取した際の安全性を調べました。社内男性ボランティア5名(平均年齢38.5歳)に対し,「5. ヒトにおける作用(p. 28)」で用いたカプセルを4週間自由摂取させ,摂取前後の血圧,心電図,血液成分および尿成分(p. 29参照)に及ぼす影響を調べました。試験の結果,摂取前後において,血圧,心電図および尿成分に異常は認められませんでした。また血液成分についても,低血糖や貧血の兆候を示す検査値は無く,摂取前後で有意差は認められませんでした。
食品添加物
生コーヒー豆抽出物は,化学的合成品以外の食品添加物の酸化防止剤として登録されています。このことから,生コーヒー豆の抽出物は,食品原料としての使用歴が長い安全な素材と言えます。
カフェインの安全性
カフェインはメチルキサンチン系のアルカロイドの一種ですが,その構造がある種の医薬品に似ている為,摂取することで中枢興奮,血管拡張,気管支拡張などの薬理作用を示します。しかしながら,カフェインのこれらの作用はアルカロイドの中でも緩和で,毒性も非常に低いものです。カフェインのマウスにおけるLD50値*(経口投与)は,体重1kgあたり220~250 mgとされています。コーヒー1杯分に含まれるカフェイン量は多くても100 mgであり,これは体重60 kgの成人で,コーヒーカップ130~150杯を飲んだ量に相当します。従って,通常のコーヒー飲用量程度ではカフェインは人体に悪影響を及ぼしません。また,カフェインは国際疾病分類**の中毒物に該当しませんし,依存性や習慣性も認められていません。
*投与動物の半数が死亡する用量,**世界保健機関(WHO)が決めている疾病等の分類
生コーヒー豆エキスの栄養成分Nutritional profile
| 分析項目 | 結果 | 注 | 分析方法 |
|---|---|---|---|
| 水分 | 2.2g/100g | 常圧加熱乾燥法 | |
| タンパク質 | 29.2g/100g | 1 | ケルダール法 |
| 脂質 | 0.3g/100g | 酸分解法 | |
| 灰分 | 10.2g/100g | 直接灰化法 | |
| 糖質 | 58.1g/100g | 2 | |
| エネルギー | 352kcal/100g | 3 | |
| 食物繊維 | 0.5g/100未満 | 酵素-重量法 | |
| ナトリウム | 19.8 mg/100g | 原子吸光光度法 |
- 注1)
- 窒素・タンパク質換算係数:6.25
- 注2)
- 栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による計算式:100 – (水分+タンパク質+脂質+灰分+食物繊維)
- 注3)
- 栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)によるエネルギー換算係数:タンパク質 4; 脂質 9; 糖質 4; 食物繊維2
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター, 試験成績書発行年月日:平成15年8月19日, 試験成績書発行番号:第303080129-001号
推奨摂取量Recommended dosage
1日あたり生コーヒー豆エキス-Pとして,100〜200mgの使用をお勧めします。
応用例Application Example
| 利用分野 | 訴求 | 剤形 | |
|---|---|---|---|
| 食品 | ダイエット・スポーツアシスト食品 | 1) 脂肪吸収遅延・抑制 | 飲料(コーヒーおよびコーヒー飲料,清涼飲料水,ドリンク等),ハードおよびソフトカプセル,タブレット,キャンディー,チューインガム,グミ,クッキー,チョコレート,ウエハース,ゼリー等 |
| 2) 脂肪蓄積抑制 | |||
| 3) 脂肪分解促進 | |||
| 4) 脂肪燃焼促進 | |||
| 糖尿病予防食品 | 1) 糖質吸収遅延 | ||
| 2) 糖質合成阻害 | |||
| 化粧品 | 痩身用化粧品 | 1) セルライトおよび水太りの解消 2) 体脂肪減少 |
化粧水,ローション,パック,ボディジェル等 |
生コーヒー豆エキスは水溶性が高い為,食品では飲料,また化粧品では化粧水をはじめとした幅広い用途に応用可能です。







































