| 製品名 | 性状 | 内装 | 外装 | 重量 | 用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 月見草エキス-PH | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
| 月見草エキス-WSPH | 水溶性粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
原料・素材についてRaw materials
月見草エキスの原料
月見草エキスは、月見草種子を原料として、ポリフェノール類を高濃度に濃縮し、商品化したものです。一般に月見草と呼ばれているものは以下の4種類です。
・コマツヨイグサ (Oenothera laciniata)
・マツヨイグサ (Oenothera striata)
・メマツヨイグサ (Oenothera biennis)
・オオマツヨイグサ (Oenothera erythrosepala)
月見草は、古くから主に北米や中国で栽培されています。北アメリカインディアンは全草をいろいろな疾病の治療、例えば腫れ物の治 療に、根を痔疾の治療と体力増進に、種子を貴重な薬として使用してきた古い歴史があります。
現在、特に月見草種子は、健康補助食品のγ-リノレン酸の原料として広く使われています。その他に、全草又は花の抽出物は、お茶として飲用されています。また、全草や根はピクルスとして食され、種子はスープに混ぜて飲まれ、マフィンに練り込んで食されるなどのいろいろな食習慣があります。さらに、最近では種子の抽出物を健康食品としても用いられています。このように、月見草は、古くから世界各地で多くの食経験のある素材と言えます。
ポリフェノール含量
見草エキスと、これまでに、抗糖尿病作用などが知られている各種植物抽出物のポリフェノール含量を比較した結果、月見草エキスには他の植物抽出物に類を見ない、非常に多くのポリフェノールが含有されることを見出しました。
図1.各種植物抽出物のポリフェノール含量比較
月見草エキスの機能性成分
月見草エキスの有効成分としては、ポリフェノールとして没食子酸、エラグ酸、ペンタガロイルグルコース(PGG)、カテキン、プロアントシアニジン(PAC)などを含有しています。没食子酸は抗酸化作用の他に収斂作用、エラグ酸はメラニン生成抑制作用、ペンタガロイルグルコースは抗炎症作用、カテキンは消臭作用や抗菌作用、プロアントシアニジンは動脈硬化予防作用など様々な機能性が確認されています。これらの物質を豊富に含んだ月見草エキスは、新たにピロリ菌に対する抗菌作用を有していることがわかりました。
図2. 月見草エキスに含有される主なポリフェノール類
月見草エキスの抗酸化活性
電子スピン共鳴(ESR)法により、月見草エキスのスパーオキシド消去活性を測定したところ、3.5×105単位/gという非常に強い抗酸化活性を有していることがわかりました。このような抗酸化活性を持つ食品の摂取は、各種生活習慣病予防に効果があるといわれています。
ピロリ菌の発見
ヘリコバクター・ピロリ《Helicobacter pylori(以下H.pylori)》は1983年にオーストラリアのワレンとマーシャルという研究者により、初めて胃の中に存在していることが証明されました。ヘリコバクター・ピロリという名前の由来は、らせん状(ヘリコ)の菌の形態と、胃の幽門部(ピロリ)に多く存在することに由来しています。また鞭毛をヘリコプターのように回転させ移動します。感染経路はまだはっきりとはしていませんが、口を介した経口感染が大部分だろうと考えられています。
ピロリ菌に感染すると
ピロリ菌は、胃炎や消化性潰瘍の患者から高い確率で検出されることが多く、潰瘍の発生、さらに再発や難治化の一因として認められています。ヘリコバクター・ピロリは特に幽門部などの胃粘膜の粘液層や細胞間隙に生息し、自身が産生するウレアーゼにより胃内の尿素をアンモニア(NH3)に転換します。周囲の酸を中和させ生息可能範囲を広げるとともに、このアンモニアが胃粘膜傷害に関与していると考えられています。この菌が幼少時に感染すると、急性胃炎、萎縮性胃炎などを経て分化型胃がんが発生しやすくなり、成人以降に感染した場合には、胃粘膜は萎縮せず、十二指腸潰瘍を起こしやすくなるといわれています。40歳以上になると、きわめて多くの人がピロリ菌に感染しており、その感染率は80%前後にのぼります。高齢者に多いのは昔の上下水道等の衛生環境が整っていなかったためと言われています。このようにピロリ菌に感染している人は多いのですが、もちろん全員が潰瘍になるわけではなく、ごく一部分の人が潰瘍になるわけです。日本人のピロリ菌感染者は約6000万人と言われていますが、ほとんどのピロリ菌感染者は症状もなく、普通の健康人となんら変わりありません。逆に、胃・十二指腸潰瘍の患者からみると、9割の患者がピロリ菌感染者なのです。
ピロリ菌の除菌とそのデメリット
現在、ピロリ菌の除菌にはプロトンポンプ阻害剤(PPI)+抗菌剤2剤の三剤併用療法(MACH‐1 study)が有効であると言われています。その、除菌率は85%前後です。しかし、除菌療法により、50.5%の何らかの副作用が認められており、軟便、下痢などの消化器症状や味覚異常を起こすことがあります。軟便(13.7%)、水様便を含む下痢(8.8%)、異味感、苦味を含む味覚異常(2.6%)発疹(1.4%)などの副作用が報告されています。また、除菌後6ヶ月以上にわたり経過を観察すると、除菌成功例のうち、3.9%に軽度の逆流性食道炎が発生するとの報告があります。これは、胃粘膜萎縮の強い胃潰瘍や胃炎ではヘリコバクター・ピロリ除菌により、低下していた胃酸分泌が改善(正常化)することが一因であろうと考えられています。
安定性データStability Data
耐熱性
月見草エキスの有効成分は、通常の食品加工温度に対して安定です。
図3. 月見草エキスの耐熱試験結果
加熱前、ポリフェノール量初期値を100%とした。
pH安定性
月見草エキスの有効成分は、中性から酸性領域において特に安定です。アルカリ性条件下ではやや不安定で、長時間経過後に分解がみられますが、通常の食品の範囲内では全く問題なくご使用頂けます。
図4. 月見草エキスのpH試験結果
※0.05%月見草エキス(80%メタノール溶液)にて試験 pH7のときのポリフェノール量初期値を100%とした。
安全性試験データSafety profile
残留農薬
原料である月見草種子について,現地生産者に農薬不使用である旨を確認するとともに(本製品に使われる月見草は野生品です),毒性の強い農薬に関しては分析を行い,安全性を確認しています。
| 分析項目 | 結果 | 検出限界 | 分析方法 |
|---|---|---|---|
| BHC | 検出せず | 0.02ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| DDT | 検出せず | 0.02ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| アルドリン | 検出せず | 0.01ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| デイルドリン | 検出せず | 0.01ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| エンドリン | 検出せず | 0.01ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| ダイアジノン | 検出せず | 0.05ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| パラチオン | 検出せず | 0.05ppm | ガスクロマトグラフ法 |
| マラチオン | 検出せず | 0.05ppm | ガスクロマトグラフ法 |
試験依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日 平成12年8月24日
試験成績書発行番号 第300080303-001号
急性毒性試験
5週齢のSD系ラット雌雄各17匹に月見草エキスを5000mg/kgの用量で経口投与し、温度22±3℃、湿度50±20%、餌、水自由摂取の条件下で14日間飼育しました。コントロール群には0.5%メチルセルロース水溶液を投与しました。その結果、観察期間を通じコントロール群及び月見草群の雌雄に死亡は認められませんでした。また、異常な体重変化はみられず、試験終了後の剖検においても臓器に異常は認められませんでした。従って、ラットに対する月見草エキスの致死量(LD50)は5000 mg/kg以上と推察されました。
染色体異常試験
染色体異常誘発性をほ乳類培養細胞(CHL/IU)を用いて評価しました。用量は、短時間処理法の代謝活性化系の非存在下では75、106.1、150、212.1、300g/ml、代謝活性化系の存在下では100、141.1、200、282.8、400g/ml、連続処理法の24時間処理試験では39.5、59.3、88.9、133.3、200g/ml、48時間処理試験では、19.8、29.6、44.4、66.7、100g/mlのそれぞれ5用量とし、染色体の構造異常及び数的異常の出現頻度を調べました。その結果、月見草エキスは代謝活性系の有無及び処理時間の長短に関わらずCHL/IU細胞に対して染色体異常誘発性を示さないことが証明されました。
復帰突然変異試験(Ames試験)
Salmonella typhimurium(ネズミチフス菌)菌株及びEsherichia coli(大腸菌)菌株WP2uvrAを、Amesのプレート法を用いて検討しました。その結果、どの試験菌株についても月見草エキスのどの用量でも、代謝活性化のある場合またはない場合のいずれにおいても、復帰変異体コロニーの出現頻度に有意な増加は記録されませんでした。これらより、月見草エキスは非変異原性であると考えられました。
マウスにおける小核試験
1群7匹のマウスに最大耐用量である200mg/kgとそれより低い2用量レベルとして100及び50mgの用量で腹腔内投与経路を用いて実施しました。動物は24あるいは48時間後に屠殺し、骨髄を抽出し、塗抹標本を作成して染色しました。多染性及び正染性赤血球を小核の存在について計測しました。ラッカセイ油を単回腹腔内投与またはシクロホスファミドを経口投与して、それぞれを溶媒対照及び陽性対照としました。その結果、同時溶媒対照群と比較して、月見草エキスを投与した動物に、小核を有する多染性赤血球の出現頻度に有意な増加は認められませんでした。陽性対照物質は、小核を有する多染性赤血球の出現頻度に顕著な増加を引き起こしました。これらの結果から、月見草エキスは、非遺伝毒性であると考えられました。
月見草エキスの栄養成分Nutritional profile
| 分析項目 | 月見草エキス-PH | 月見草エキス-WSPH |
|---|---|---|
| 水分 | 1.5g/100g | 2.0 g/100g |
| タンパク質 | 2.0 g/100g | 2.6 g/100gg |
| 脂質 | 1.6 g/100g | 0.1 g/100g |
| 灰分 | 1.2 g/100g | 6.4 g/100g |
| 糖質 | 93.2 g/100g | 86.1 g/100g |
| 食物繊維 | 0.3 g/100g | 2.8 g/100g |
| ナトリウム | 4.8mg /100g | 4.8mg /100g |
| エネルギー | 396kcal/100g | 356 kcal/100g |
月見草エキス-P及びWSPの栄養成分分析値からの計算値
【月見草エキス-P】
試験依頼先 財団法人日本分析センター
試験成績書発行年月日 平成12年8月25日
試験成績書発行番号 第300080303-002号
【月見草エキス-WSP】
試験依頼先 財団法人日本分析センター
試験成績書発行年月日 平成13年6月21日
試験成績書発行番号 第301060141-001号
推奨摂取量Recommended dosage
月見草エキス-PHは90~120mg/日を月見草エキス-WSPHは180~240mg/日の摂取をおすすめします。
*月見草エキスは、厚生労働省より食品として認められた製品です。食品として安心してお使いいただけます。
応用例Application Example
| 利用方法 | 具体例 |
|---|---|
| 健康食品 | ソフトカプセル、錠剤、ハードカプセル、等 |
| 食品 | 乳製品、ヨーグルト、ゼリー飲料、キャンディー、チューイングガム、グミ、錠菓、クッキー、チョコレート、ウエハース、ゼリー、ドリンク、等 |





































