化粧品成分 Raw Materials for Cosmetics

桜の花エキス Product name

製品情報 Product

製品名 性状 内装 外装 重量 用途
桜の花エキス-P 水溶性粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 食品
桜の花シロップ 水溶性液体 キュービーテナー ダンボール包装 5kg 食品
桜の花エキス-PC 水溶性粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 化粧品
桜の花エキス-LC 水溶性液体 キュービーテナー ダンボール包装 5kg 化粧品

原料情報 Raw materials

  • 原料・素材について
  • 安定性データ
  • 安全性試験データ
  • 栄養成分
  • 推奨摂取量
  • 応用例

効果・効能を見る

この製品に関するお問い合わせ

原料・素材についてRaw materials

桜は日本を象徴する花として古くから親しまれ,様々な施設の植木や街路樹として愛されています。
厳しい冬の終わりとともに,一斉に樹木全体へ花を咲かせる光景は圧巻であり,日本はもとより海外においても,桜は富士山と並んで日本の美をイメージさせる代表的存在といえます。
桜はバラ科の植物で,バラが西洋の美しさを象徴するならば,桜は日本の美しさを象徴するものといえます。
しかしながら,桜の花は開花から散るまでの期間が短いことから,今まで食品・化粧品等への応用は限定的なものにとどまっていました。オリザ油化では原料調達の難点を解決し,世界で初めて,バルクとして安定供給可能な桜の花エキスの上市を実現させました。
また弊社では,桜の花の成分や機能性に注目し,研究を行いました。桜の花からフェニルプロパノイドの配糖体であるカフェオイルグルコース(1-caffeoyl-O-β-D-glucopyranoside)や,フラボノイド配糖体であるケルセチングルコシド(quercetin 3-O-β-D-glucopyranoside)を含むエキスを抽出し,その機能性を調べた結果,シワやたるみの原因になるコラーゲンの糖化を抑制する抗糖化作用や線維芽細胞のコラーゲン格子形成の増加作用などが認められました。
美や女性,和,気品,春など,情緒的価値を極めて連想しやすい素材である桜を,科学的な根拠と併せて,美容食品や化粧品,季節品などの機能性原料として幅広くご利用ください。

桜
含有成分

オリザ油化と京都薬科大学の共同研究で桜の花の含有成分に関する研究を行った結果,フェニルプロパノイドの配糖体であるカフェオイルグルコース(1-caffeoyl-O-β-D-glucopyranoside)や,フラボノイドであるケルセチングルコシド(quercetin 3-O-β-D-glucopyranoside)などが含有されていることを世界で始めて見出しました(図1)。

カフェオイルグルコース

ケルセチングルコシド

クマロイルグルコース

シンナモイルグルコース

ケンフェロールグルコシド

ケルセチンマロニルグルコース

ケンフェロールマロニルグルコース

図1. 桜の花エキスの含有成分

安定性データStability Data

熱安定性

桜の花エキス-P(水溶性粉末)の熱安定性を検討した結果,主要成分であるカフェオイルグルコースおよびケルセチングルコシド含量は,1時間の加熱(120℃)によっても変化がみられず,通常の食品加工温度に対して安定であることが分かりました(図2)。

含量%(初期値を100%とした) 初期値 1時間後 カフェオイルグルコース ケルセチングルコシド

図2. 桜の花エキス-Pの熱安定性

水溶性

桜の花エキス-Pを水に溶解し,室温および5℃で3日間保存後,沈殿や濁りの有無を目視で確認しました。桜の花エキス-Pの水溶性は中性域および酸性域において高いことが分かりました(表1)。推奨摂取量(50~150mg/日)を30 mLのドリンクに溶解しても問題なくお使いいただけます。

表1. 桜の花エキス-Pの水溶性とその濃度(3日)

桜の花エキス-P
水溶液濃度
中性(pH6~7) 酸性(pH3)
室温 5℃ 室温 5℃
桜の花エキス
カフェオイルグルコース
クマロイルグルコース ×
シンナモイルグルコース × × ×
ケンフェロールグルコシド × × × ×

〇:透明,沈殿物なし,△:若干の濁り,沈殿あり,×:濁り,沈殿あり

pH安定性

桜の花エキス-P(水溶性粉末)を蒸留水に溶解させ,pH調整し,非遮光下,室温で1週間保存後,桜の花エキスの主要成分であるカフェオイルグルコース含量を測定しました。その結果,カフェオイルグルコースは,弱酸性で安定であり,中性からアルカリ性では,約2割の含量低下が見られました(図3)。

カフェオイルグルコース,初期 値を100とした時の相対含量 PH初期 1週間後

図3. 桜の花エキスのpH安定性

液剤安定性

 桜の花エキス-Pについて,0.5%水溶液(pH3.5)を調製し,室温(光照射),5℃(遮光),25℃(遮光),40℃(遮光)で4ヶ月保存し,沈殿,濁りの有無を目視で確認しました。桜の花エキス-Pの液剤安定性は酸性域において極めて高いことが分かりました。

  液剤安定性(0.5%水溶液,pH3.5条件下)
室温
(光照射)
5℃
(遮光)
25℃
(遮光)
45℃
(遮光)
沈殿 なし なし なし なし
濁り なし なし なし なし
コラーゲンとの配合相性

ポリフェノール類は,コラーゲンとの混和水溶液中で,沈殿,濁りを生じ,混合配合が難しいことが知られていますが,コラーゲン1%,桜の花エキス0.2%の混合水溶液において,沈殿,濁りは見られず,コラーゲンとの配合の相性は非常に良いことが分かりました。したがって,コラーゲンとのドリンク処方設計にも安心してご利用いただけます。

安全性試験データSafety profile

残留農薬

桜の花について,食品衛生法および農薬取締法に準じて,518項目の農薬の有無を調べました。その結果,全項目について基準値(検出限界値)以下であることが判明しました。
試験依頼先:株式会社マシス 食品安全評価分析センター
試験成績書発行年月日:平成21年11月9日
依頼番号:34234

変異原性試験(Ames試験)

桜の花エキス(賦形剤無添加品)について,ネズミチフス菌TA100およびTA98を用いて,Ames試験を行いました。その結果,直接法,代謝活性化法ともに,変異コロニー数の増加は認められませんでした。この結果より,桜の花エキスには変異原性は無いものと考えられます。

代替法による皮膚一次刺激性試験(EpiSkin法)

桜の花エキス(賦形剤無添加品)1%水溶液について,皮膚モデル(EpiSkin)を用いた皮膚一次刺激性試験を行いました。その結果,MTT試験による細胞生存率変化,IL-1αの定量値ともにECVAMの判定基準(Risk Phrase 38)以下でした。このため,桜の花エキスの皮膚一次刺激は無刺激性です。

代替法による眼刺激性試験(HCE法)

桜の花エキス(賦形剤無添加品)1%水溶液について,角膜上皮再生モデル(HCE)を用いた眼刺激性試験を行いました。その結果,桜の花エキス1%水溶液を暴露した組織細胞の生存率はCOLIPA試験方法の判定基準以下でした。このため,桜の花エキスの眼刺激は無刺激性です。

貼付試験(パッチテスト)

桜の花エキス(賦形剤無添加品)1%水溶液について,健常な日本人男女18歳以上60歳未満20名(男性2名,女性18名)でのパッチテスト行いました。
被験者背部(傍脊椎部)に,試料を含ませたパッチテストユニットを24時間貼付し,皮膚刺激を観察しました。その結果,桜の花エキスの皮膚刺激指数は「許容品」と判定されました。

皮膚累積刺激及び感作試験(RIPT)

桜の花エキス(賦形剤無添加品)について,健常な男女30名での皮膚累積刺激性試験(累積刺激及び感作試験)を行いました。
その結果,桜の花エキス(賦形剤無添加品)では,30名の被験者全員において毒性や刺激性,アレルギー反応は認められず,「very good」と判定されました。
したがって,桜の花エキスの使用は,好ましくない肌の反応を引き起こさないと考えられました。

桜の花エキスの栄養成分Nutritional profile

分析項目 桜のエキス-P 桜の花シロップ 分析方法
水分 5.0g/100g 43.4g/100g   減圧加熱乾燥法
タンパク質 4.5g/100g 0.0g/100g 1 燃焼法
脂質 1.5g/100g 0.0g/100g   配分解放
灰分 2.5g/100g 0.0g/100g   直接灰化法
炭水化物 86.5g/100g 56.4g/100g 2  
エネルギー 378kcal/100g 138kcal/100g 3 修正アトウォーター
食物繊維 0.0g/100g 0.0g/100g   プロスキー法
ナトリウム 50mg/100g 0.4mg/100g   原子吸光光度法
食塩相当量 0.1g/100g 0.0.g/100g   ナトリウム換算値
注1)
タンパク質換算係数:6.25
注2)
計算式:100 – (水分+タンパク質+脂質+灰分)
注3)
エネルギー換算係数:タンパク質 4; 脂質 9; 糖質-(ソルビトール+マルチトール+マンニトール+マルトトリイトール+マルトテトライトール) 4; 食物繊維2; ソルビトール 3; マルチトール 2; マンニトール 2; マルトトリイトール 2; マルトテトライトール 3

試験依頼先:株式会社エスアールエル
試験成績書発行年月日:平成22年2月17日
依頼番号:第201002030028号

推奨摂取量Recommended dosage

一日あたり桜の花エキス-Pとして,50~150 mgの使用をおすすめします。

応用例Application Example

  利用分野 訴求 剤形
食品 美容
(抗糖化,美白,美肌)食品
抗糖化,美白,美肌,
アンチエイジング
飲料(清涼飲料水,ドリンク等),ハードおよびソフトカプセル,タブレット,キャンディー,チューインガム,グミ,クッキー,チョコレート,ウエハース,ゼリー等
化粧品 美容
(抗糖化,美白,美肌)化粧品
サンスクリーン,化粧水,ローション,パック,ボディジェル,シャンプー,リンス,入浴剤等