化粧品成分 Raw Materials for Cosmetics

フキエキス Product name

製品情報 Product

製品名 性状 内装 外装 重量 用途
フキエキス-P 粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 食品
フキパウダー 粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 食品
フキエキス-WSP 水溶性粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 食品
フキエキス-PC 粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 化粧品
フキエキス-WSPC 水溶性粉末 アルミ袋 ダンボール包装 5kg 化粧品
フキエキス-LC 水溶性粉末 キュービーテナー ダンボール包装 5kg 化粧品

原料情報 Raw materials

  • 原料・素材について
  • 安定性データ
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原料・素材についてRaw materials

今や現代病のひとつになった花粉症は,日本人の10人に1人が罹患しており,毎年2月から5月にかけてのスギやヒノキの花粉飛散時期に,鼻水,くしゃみ,目のかゆみなどで,不快な思いをされている方が多数いらっしゃいます。

これまでに,甜茶,シソ,トマト,バラなど,植物由来の抗アレルギー食品向け素材が数多く開発されており,その作用機序やヒトでの有効性など機能の裏付けとなる科学的データが揃いつつあります。しかしながら,これら既存の抗アレルギー素材は,何らかのかたちで,海外栽培品との関わりが考えられます。そこでオリザ油化では,国産野菜や果実について抗アレルギー活性に関する既出論文の調査やスクリーニング試験を実施した結果,フキの有効性に注目しました。

フキは学名Petasites japonicus,英語名Japanese Butterburからも分かるように,数少ない日本原産の野菜です。風味が良く早春を代表する食材として,日本人に古くから親しまれてきました。その種類は,山野に自生する野生のフキの他,栽培品種である「愛知早生フキ(P. japonicus Maxim.)」,「水ブキ」,「アキタブキ(P. japonicus Maxim. var. giganteus)」,「ノビスギデンネン」など200種以上を数えます。栽培地としては,愛知県,群馬県,大阪府,北海道において,栽培が盛んであり,この中で「愛知早生フキ」は,生育が早く,収量が多いことから現在では栽培品種の代表格になっています。愛知県はフキの全国における最大の産地であり,特に知多地区の平成13年度の生産量は6,800トンで,愛知県の約90%,また全国の約40%を占めています。かつては早春の代名詞であったフキは,現在では10月から翌年5月まで出荷できるように栽培されています。

オリザ油化では,全国一の生産量を誇る愛知県産のフキに着目し,JAあいち知多や京都薬科大学の協力のもと,愛知県産フキから抽出したエキスの抗アレルギー活性評価を行った結果,マスト細胞からの脱顆粒,ロイコトリエン遊離及びTNF-α産生に対する抑制作用の他,血管や気管の平滑筋収縮に対する抑制作用を有することを見出しました。さらに,in vivoでの有効性を確認するとともに,ヒトでの評価も実施しました。一方,有効成分としてセスキテルペン2種,ポリフェノール6種およびトリテルペン配糖体2種を単離同定するとともに,1)新規セスキテルペン配糖体fukinosideAを単離構造決定しました。2)これらの活性成分を含有する「フキエキス」は,花粉症やアトピー性皮膚炎の症状緩和を目的とした抗アレルギー作用訴求製品にお使いいただけるものと考えております。

愛知早生フキ

1) Shimoda H., Tanaka J., Yamada E., Morikawa T., Kasajima N., Yoshikawa M. Anti type I allergic property of Japanese butterbur extract and its mast cell degranulation inhibitory ingredients. J. Agric. Food Chem., 54, 2915-2920 (2006).

2) Yoshikawa M., Morikawa T., Tanaka J., Shimoda H. Medicinal foodstuff XXXII. Novel sesquiterpene glycoside sulfate, fukinoside A, with antiallergic activity from Japanese butterbur (Petasites japonicus). Heterocycles, 68,2335-2342 (2006).

安定性データStability Data

熱安定性

フキエキス-Pの賦形剤未添加品の熱安定性を検討した結果,フキノン及び総ポリフェノール含量は,120℃,1時間の加熱によっても変化がみられず,通常の食品加工温度に対して安定であることが分かりました。

フキノン

総ポリフェノール

図1. フキエキス-P賦形剤未添加品の熱安定性(初期値を100%とした)

pH安定性

フキエキス-Pの賦形剤未添加品をpHを調整した水溶液とし,非遮光下,室温で1週間保存後,フキノン及び総ポリフェノール含量を測定しました。フキエキス-P賦形剤未添加品中のフキノン及び総ポリフェノールは,酸性からアルカリ性まで幅広いpH域で安定であることが分かりました。

フキノン

総ポリフェノール

図2. フキエキス-P賦形剤未添加品のpH安定性(初期値を100%とした)

液剤安定性

フキエキス-WSPの賦形剤未添加品について,0.5%水溶液(pH3.5)を調製し,室温(非遮光下),40℃(遮光),5℃(遮光)で経時的に保存し,沈澱,濁り,着色の有無を目視で確認しました。フキエキスの液剤安定性は酸性域において極めて高いことがわかりました。

    液剤安定性(0.5%水溶液)
  室温(非遮光下) 40℃(遮光) 5℃(遮光)
酸性(pH3.5) 沈殿濁り 16週間経過後,沈殿,濁りなし 16週間経過後,沈殿,濁りなし 16週間経過後,沈殿,濁りなし
着色 16週間経過後,着色なし 16週間経過後,着色なし 16週間経過後,着色なし

安全性試験データSafety profile

残留農薬

食品衛生法(厚生労働省)で残留基準値が定められた33農薬について調査しました。

  分析項目 結果 検出限界 方法
1 アセフォート 検出せず 1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
2 イプロジオン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
3 エトフェンプロックス 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
4 エトリムホス 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
5 クロルピリホス 検出せず 0.05 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
6 ジエトフェンカルブ 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
7 ジクロルボス 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
8 シハロトリン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
9 シフルトリン 検出せず 1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
10 シペルメトリン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
11 チオベンカルブ 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
12 チオメトン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
13 トリクラミド 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
14 トリフルラリン 検出せず 0.05 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
15 トルクロホスメチル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
16 パラチオンメチル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
17 ビオレスメトリン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
18 ピリダベン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
19 ピリミホスメチル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
20 ピレトリン 検出せず 1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
21 フェナリモル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
22 フェニトロチオン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
23 フェノブカルブ 検出せず 0.5 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
24 フェンバレレート 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
25 フルシトリネート 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
26 フルトラニル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
27 プロシミドン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
28 ペルメトリン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
29 ペンディメタリン 検出せず 0.05 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
30 マラチオン 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
31 ミクロブタニル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
32 メチオカルブ 検出せず 0.05 ppm ガスクロマトグラフ-質量法
33 レナシル 検出せず 0.1 ppm ガスクロマトグラフ-質量法

試験依頼先:株式会社キューサイ分析研究所
試験成績書発行年月日:平成16年4月12日
試験成績書発行番号:第20040405-1号

急性毒性(LD50

医薬品の単回投与毒性試験ガイドラインに従い、動物に負担のかからない許容最大量である2000 mg/kgのフキエキスを、絶食下のICR系雌雄マウス(5週齡)に経口投与し,14日間飼育・観察を行いました。その結果,死亡例や体重推移の異常(対照群との比較)は認められず,試験終了後に行った剖検においても,臓器の肉眼的異常は認められませんでした。したがって,フキエキスのマウスにおけるLD50値(経口投与)は,雌雄ともに2000 mg/kg以上です。

フキエキスの栄養成分Nutritional profile

分析項目 結果 分析方法
水分 0.8g/100g   減圧加熱乾燥法
タンパク質 6.2g/100g 1 ケルダール法
脂質 3.6g/100g   酸分解法
灰分 20.9g/100g   直接灰化法
炭水化物 68.5g/100g 2  
エネルギー 331kcal/100g 3 修正アトウォーター法
食物繊維 0.3g/100未満   プロスキー法
ナトリウム 1200mg/100g   原子吸光光度法
注1)
窒素・タンパク質換算係数:6.25
注2)
栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による
計算式:100 – (水分+タンパク質+脂質+灰分)
注3)
栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による
エネルギー換算係数:タンパク質 4; 脂質 9; 糖質 4; 食物繊維2

試験依頼先:株式会社エスアールエル
試験成績書発行年月日:平成16年4月19日
依頼番号:第200404060017号

推奨摂取量Recommended dosage

一日あたりフキエキス-Pとして,250mgの使用をおすすめします。

応用例Application Example

  利用分野 訴求 剤形
食品 抗アレルギー食品 1)花粉症対策
2)アトピー性皮膚炎対応等々
飲料(清涼飲料水,ドリンク等),ハードおよびソフトカプセル,タブレット,キャンディー,チューインガム,グミ,クッキー,チョコレート,ウエハース,ゼリー等
化粧品 抗アレルギー化粧品 化粧水,ローション,パック,ボディジェル等