| 製品名 | 性状 | 内装 | 外装 | 重量 | 用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| キウイ種子エキス-P | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
| キウイ種子エキス-WSP | 水溶性粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
| キウイ種子エキス-PC | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 化粧品 |
| キウイ種子エキス-WSPC | 水溶性粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 化粧品 |
| キウイ種子エキス-LC | 液体 | キュービーテナー | ダンボール包装 | 5kg | 化粧品 |
| キウイフルーツ油 | 油 | ブリキ缶 | ダンボール包装 | 16kg | 食品・化粧品 |
原料・素材についてRaw materials
キウイフルーツ(Actinidia chinensis Planch.)は,中国の中・南部が原産であり,20世紀に入ってからニュージーランドに渡り,優れた品種が多く育成されてきました。果実の外観がニュージーランドの国鳥「KIWI」の幼鳥に似ていることからキウイフルーツと名付けられました。1966年に日本に紹介された後,1970年代後半から栽培が始まり,現在は年間4万t前後の生産量があります。
キウイは雌雄異株のつる性植物であり,果実は卵状もしくはほぼ球形の液果です(図1)。開花期は4~6月で,8~10月に結実します。自生品は,山の斜面,林の周辺,あるいは低木の茂みの中に生えます。中国では彌猴桃(ビコウトウ)と呼ばれ,漢方薬として用いられています。"本草綱目"には,「酸,甘,寒,無毒。主治として,主骨節風(風熱による関節の痛み),たん緩不随(中風による肢体の麻痺),長年白髪(白髪を黒髪にする),痔病を治す」と記述されています。さらに,"開宝本草"には,「暴渇(のどが急激に渇いて水ものを欲する病症)を止める,熕熱を解く,石淋を下す。熱壅反胃(胃熱がふさがれて胃気が逆上する)は生姜の汁と合わせて服用すると良い」と記述されています。しかし,これらは果実に関する作用であり,種子についての記述はなく,種子はこれまでもっぱら化粧品用のオイルを採る目的で使用されてきました。
オリザ油化では,キウイ種子抽出エキスの美容機能を調べた結果,ニキビの発生原因とされるジヒドロテストステロンの生成抑制作用(5α-レダクターゼ阻害作用)やPropionibacterium acnes(アクネ菌)由来リパーゼに対する阻害作用を見出しました。さらに,シワに対する改善効果やくまの色差改善作用も確認されました。また,キウイ種子から抽出された油は,α-リノレン酸が豊富なシソ油と極めて類似した脂肪酸組成であるとともに,かつトコトリエノールが含有されていることも明らかになりました。キウイ種子エキスとキウイフルーツ油は,新たな美容素材として,美容食品や化粧品の配合原料として,幅広くご利用頂けるものと考えています。
![]() |
![]() |
図1. キウイ果実と種子
当社において,キウイ種子から油を抽出し,脂肪酸組成を調べたところ,キウイフルーツ油には,シソ油と同様にアレルギー体質の改善効果があるα-リノレン酸が豊富に含まれていることが確認されました。また,コレステロール低下,動脈硬化改善および生体内抗酸化作用を有するトコトリエノールとトコフェロールが含有されていることも明らかになりました。
一方,その他の成分の研究はほとんど行われていませんが,キウイ種子と種子以外(果皮,果肉)の部分から得られたエキスのポリフェノール含量を測定した結果,種子に一番多くのポリフェノールが含まれていることが,明らかになりました(図2)。そこで,キウイ種子エキスに含有されるポリフェノールの単離・精製を行った結果,これまでにフラボノール配糖体のquercitrinとkaempferol 3-O-rhamnosideを単離同定しました(図3)。これら成分の薬理作用として,肝障害改善作用1) が報告されています。また,quercitrinには,advanced glycation end product(AGE)形成阻害活性(毛細血管障害抑制)2),チロシナーゼ阻害活性3)が認められています。さらに,quercitrinの抗炎症作用は有名で,生体内でquercetinを放出するプロドラッグとして働き4),NF-kappaBやiNOS発現抑制5)に基づく抗炎症作用を示します。また,ラット腸炎モデルにおける有効性も著名な科学雑誌に掲載されています。6,7)その他,糖尿病合併症に関与するアルドースレダクターゼ阻害活性8,9)や止瀉作用10)が報告されています。これらの作用は,類似骨格をもつkaempferol 3-O-rhamnosideにも期待できます。
これらの結果から,キウイの種子から得たエキスには,他の部位と比較して,高い機能性があることが示唆されました。
図2. キウイ含有ポリフェノール量の部位別比較
![]() |
![]() |
図3. キウイ種子エキスの含有成分
参考文献
1) Matsuda H., Ninomiya K., Shimoda H., Yoshikawa M. Hepatoprotective principles from the flowers of Tilia argentea (Linden) :Structure requirements of tiliroside and mechanisms of action. Bioorg. Med. Chem. 10, 707-712, (2002).
2) Hanamura T., Hagiwara T., Kawagishi H. Structural and functional characterization of polyphenols isolated from acerola (Malpighia emarginata DC.) fruit. Biosci. Biotechnol. Biochem. 69, 280-286, (2005).
3) Jeong CH, Shim KH. Tyrosinase inhibitor isolated from the leaves of Zanthoxylum piperitum. Biosci Biotechnol Biochem. 68, 1984-7,(2004).
4) Comalada M, Camuesco D, Sierra S, Ballester I, Xaus J, Galvez J, Zarzuelo A. In vivo quercitrin anti-inflammatory effect involves release of quercetin, whichinhibits inflammation through down-regulation of the NF-kappaB pathway. Eur J Immunol. 35, 584-92, (2005).
5) Camuesco D, Comalada M, Rodriguez-Cabezas ME, Nieto A, Lorente MD, Concha A, Zarzuelo A, Galvez J. The intestinal anti-inflammatory effect of quercitrin is associated with aninhibition in iNOS expression. Br J Pharmacol. 143, 908-18, (2004).
6) Sanchez de Medina F, Vera B, Galvez J, Zarzuelo A. Effect of quercitrin on the early stages of hapten induced colonic inflammation in the rat. Life Sci. 70, 3097-108, (2002).
7) Sanchez de Medina F, Galvez J, Romero JA, Zarzuelo A. Effect of quercitrin on acute and chronic experimental colitis in the rat. J Pharmacol Exp Ther. 278, 771-9, (1996).
8) Lee HS. Rat lens aldose reductase inhibitory activities of Coptis japonica root-derivedisoquinoline alkaloids. J Agric Food Chem. 50, 7013-6, (2002).
9) Matsuda H, Morikawa T, Toguchida I, Yoshikawa M. Structural requirements of flavonoids and related compounds for aldose reductaseinhibitory activity. Chem Pharm Bull (Tokyo). 50, 788-95, (2002).
10) Galvez J, Crespo ME, Jimenez J, Suarez A, Zarzuelo A. Antidiarrhoeic activity of quercitrin in mice and rats. J Pharm Pharmacol. 45, 157-9, (1993).
キウイフルーツ油
キウイ種子から抽出された油には,既存の油とは異なり,優れた特徴があることが明らかになりました。キウイフルーツ油の脂肪酸組成を測定したところ,シソ油と同様にn-3系不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が,豊富に含まれていることが明らかになりました。また,トコトリエノールやトコフェロールも含有されていることが明らかになりました。キウイフルーツ油は,多機能が期待できる油として食品や化粧品にお使い頂けるものと考えています。
脂肪酸組成
| キウイフルーツ油 | シソ油 | |
|---|---|---|
| パルミチン酸 | 6.2% | 6.7% |
| ステアリン酸 | 2.3% | 1.8% |
| オレイン酸 | 15.6% | 19.6% |
| リノール酸 | 15.8% | 12.0% |
| α-リノレン酸 | 59.8% | 59.9% |
α-リノレン酸の機能性
α-リノレン酸は,n-3系不飽和脂肪酸(脂肪酸構造の末端炭素から数えて3番目に二重結合のあるもの)であり,動物体内では合成することができない,脳・神経系のための「必須脂肪酸」です。
α-リノレン酸の機能性についてはアレルギー体質の改善効果1),乳癌や大腸癌に対する抑制効果2,3)が報告されています。また,マウスを使った実験で,飼料中のα-リノレン酸が多いと寿命が長くなる4)と報告されています。
トコトリエノールの機能性
トコトリエノールは,代表的抗酸化物質であるビタミンEの同族体としてよく知られている,脂溶性ビタミンEの誘導体です。
トコトリエノールの機能についてはコレステロール低下作用(善玉コレステロールに影響することなく,悪玉コレステロールを有意に低下させることが特徴),動脈硬化改善作用5)および生体内抗酸化作用6)が報告されています。
詳細は,弊社商品「オリザトコトリエノール®」のカタログを参照にして下さい。
参考文献
1) 奥山 治美, 治療学, 25, 47 (1991).
2) 米倉 郁美, 佐藤 章夫, 医学のあゆみ, 150, 233 (1989).
3) 成沢 富雄, 西澤 幸雄, 小番 美恵子, 磯田 好弘, 平野 二郎, 医学のあゆみ, 145, 911 (1988).
4) 鈴木 平光, 荒井 静子, 寺尾 純二, 長尾 照彦, 山崎 恵, 斉藤 秀樹, 和田 俊, 第44回日本栄養食糧学会, 要旨集 2E-20P, (1989).
5) Tomeo A. C. et al., lipids, 30, 1179-83 (1995).
6) Kamat J. P. et al., Neurosci. Lett., 195, 179-82 (1995).
安定性データStability Data
熱安定性
キウイ種子エキス(賦形剤無添加品)の熱安定性を検討した結果,ポリフェノール含量は,1時間の加熱(100及び120℃)によっても変化がみられず,通常の食品加工温度に対して安定であることが分かりました。

pH安定性
キウイ種子エキス(賦形剤無添加品)を40%エタノールに溶解させ,pH調整し,非遮光下,室温で1日および1週間保存後,ポリフェノール含量を測定しました。キウイ種子エキス中のポリフェノールは酸性では安定であり,アルカリ性で1.5割程度の含量の減少が,1週間保存後ではアルカリ性で3割程度の含量低下が確認されました。
![]() |
![]() |
液剤安定性
キウイ種子エキス-WSP(粉末・水溶性グレード)について,0.4%水溶液(pH3.5)を調製し,室温(非遮光下),25℃(遮光),40℃(遮光),5℃(遮光)で2週間保存し,沈殿,濁り,着色の有無を目視で確認しました。キウイ種子エキス-WSPの液剤安定性は酸性域において極めて高いことがわかりました。
| 液剤安定性(0.4%水溶液,pH3.5条件下) | ||||
|---|---|---|---|---|
| 室温 (光照射) |
25℃ (遮光) |
40℃ (遮光) |
5℃ (遮光) |
|
| 沈殿濁り | なし | なし | なし | なし |
| 着色 | なし | なし | なし | なし |
安全性試験データSafety profile
残留農薬
キウイ種子エキス(賦形剤未添加品)について、食品衛生法および農薬取締法に準じて、447項目の農薬の有無を調べました。その結果、全項目について基準値(検出限界値)以下であることが判明しました。
試験依頼先:株式会社マシス 食品安全評価分析センター
試験成績書発行年月日:平成19年3月16日
依頼番号:10735
急性毒性(LD50)
絶食したICR系雌雄マウス(体重30 g前後,5週齢)に,キウイ種子エキス(2000 mg/kg,賦形剤無添加品)を経口投与し,14日間観察しました。その結果,死亡例や体重推移の異常(対照群との比較)は認められず,試験終了後に行った剖検においても,臓器の肉眼的異常は認められませんでした。したがって,キウイ種子エキスのマウスにおけるLD50値は,2000 mg/kg以上です。
また,キウイフルーツ油のLD50値は,5000 mg/kg以上です。
変異原性試験 (Ames試験)
ネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)TA100,TA98を用いてS9mix存在下及び非存在下でキウイ種子エキス(賦形剤未添加品)のAmes試験を行いました。結果、19.5~5000 μg/plateの濃度において変異原性は認められませんでした。
皮膚一次刺激性試験
3匹の家兎の皮膚に,溶解したキウイ種子エキス−PC(0.5 g)を塗布し,4時間接触させた後,1,24,48および72時間後,7,10および14日後を観察しました。その結果,キウイ種子エキス−PCは、家兎の皮膚に対して無刺激でした。
ヒトパッチ試験
18歳~71歳の女性21名及び18歳~78歳の男性9名に対し,キウイ種子エキス−PC(5 mg/5μL)を皮膚に24時間塗布しました。塗布後,24,48および72時間後に皮膚の観察を行った結果,ヒトの皮膚に対する刺激性は認められませんでした。
連続皮膚刺激性試験
22歳~76歳の女性18名及び20歳~77歳の男性12名に対し,キウイ種子エキス−PC(5 mg/15μL)を皮膚に24時間塗布しました。その後,48および72時間後にも同様に塗布しました。塗布後,1,3および7週間後に皮膚の観察を行った結果,ヒトの皮膚に対する刺激性は認められませんでした。
キウイ種子エキスの栄養成分Nutritional profile
| 分析項目 | 結果 | 注 | 分析方法 |
|---|---|---|---|
| 水分 | 1.0g/50g | 減圧加熱乾燥法 | |
| タンパク質 | 0.8g/50g | 1 | ケルダール法 |
| 脂質 | 0.4g/50g | 酸分解法 | |
| 灰分 | 0.8g/50g | 直接灰化法 | |
| 炭水化物 | 47.0g/50g | 2 | |
| エネルギー | 195kcal/50g | 3 | 修正アトウォーター法 |
| 食物繊維 | 0.03g/50g | プロスキー法 | |
| ナトリウム | 6.5mg/50g | 原子吸光光度法 | |
| 食塩相当量 | 0.02g/50g | ナトリウム換算値 |
- 注1)
- 窒素・タンパク質換算係数:6.25
- 注2)
- 栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による
計算式:50 – (水分+タンパク質+脂質+灰分)
- 注3)
- 栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による
エネルギー換算係数:タンパク質 4; 脂質 9; 糖質 4; 食物繊維2
試験依頼先:株式会社エスアールエル
試験成績書発行年月日:平成17年8月18日
依頼番号:第200508050029号
推奨摂取量Recommended dosage
各実験結果より,一日あたりキウイ種子エキス-P,-WSPとして,50~100 mgの使用をおすすめします。
応用例Application Example
| 利用分野 | 訴求 | 剤形 | |
|---|---|---|---|
| 食品 | 美容食品 美白食品 |
1) 抗ニキビ 2) 抗シワ 3) 抗くま 4) 美白 5) 抗炎症 |
飲料(清涼飲料水,ドリンク等),ハードおよびソフトカプセル,タブレット,キャンディー,チューインガム,グミ,クッキー,チョコレート,ウエハース,ゼリー等 |
| 化粧品 | 美容化粧品 | 化粧水,ローション,パック,ボディジェル等 |










































