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α-リポ酸 Product name

製品情報 Product

製品名性状内装外装重量用途
α-リポ酸-P, P80, WSP8粉末アルミ袋ダンボール包装5kg食品
α-リポ酸-PC, PC80, WSPC8粉末アルミ袋ダンボール包装5kg化粧品
α-リポ酸-L1液体キュービーテナーダンボール包装5kg食品
α-リポ酸-LC1液体キュービーテナーダンボール包装5kg化粧品

原料情報 Raw materials

  • 安定性データ
  • 安全性試験データ
  • 栄養成分
  • 推奨摂取量
  • 応用例

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原料・素材についてRaw materials

平成16年3月31日付薬食発第0331009号通知により「医薬品の範囲に関する基準」が改正され,従来医薬品として重度の糖尿病患者の末梢疼痛緩和に用いられてきたα-リポ酸(チオクト酸)が,「一般に食品として飲食に供されるものであって添加物として使用されるもの」という扱いで,食品への使用が可能になりました。

また,平成19年5月24日付薬食発第0524001号通知により「化粧品基準」の一部が改正され,化粧品への配合が可能になりました。

図1.α -リポ酸

α-リポ酸(図1)は,私たちの身体を構成する細胞内の呼吸やエネルギー産生の場であるミトコンドリアの中に存在しています。解糖系から生じたピルビン酸は,ピルビン酸デヒドロゲナーゼの働きでアセチルCoAに変化しますが,この酵素の補酵素になるのがα-リポ酸です(図2)。α-リポ酸は細胞の呼吸やエネルギー産生に不可欠な栄養成分といえます。

α-リポ酸は,合成法によって製造されることから,有機溶媒の残存が懸念されます。オリザ油化では,独自の方法を用いて,残存する有機溶媒量を検出限界以下にまで下げることに成功し,食品にふさわしい新規素材として商品化しました。製剤と致しましては,植物油脂でコーティング処理し,安定性を高めたα-リポ酸-P80,ドリンクや液体化粧品への使用に好適な水分散性に優れた製剤(α-リポ酸-WSP8,-L1,-WSPC8,-LC1)を取り揃えております。

図2. グルコースからのエネルギー産生とα-リポ酸の作用点

水溶性α-リポ酸製剤

オリザ油化は,水溶性に極めて優れたα-リポ酸可溶化粉末(α-リポ酸-WSP8及びWSPC8)をつくることに成功しました。飲料等への応用をご提案します。水にさっと溶け,透明感のある水溶液となります。さらにα-リポ酸特有のピリピリとした刺激味を軽減することに成功しました。

当社開発品 (WSP8またはWSPC8) 従来品

図3. α-リポ酸-WSP8及びWSPC8の水分散性比較

α-リポ酸の体内吸収

 α-リポ酸-WSP8(シクロデキストリンで包接したα-リポ酸含量8%品),及びα-リポ酸-P(α-リポ酸含量100%品)を,α-リポ酸として30 mg/kgの用量でラット(SD系,7週齡,雄)に経口投与し,α-リポ酸の血中濃度を測定しました(n=3)。その結果,α-リポ酸-WSP8はα-リポ酸-Pの3倍の最高血中濃度を示しました。血中濃度下面積(AUC)の比較でも,α-リポ酸-WSP8はα-リポ酸-Pの3倍の値を示しました。

α-リポ酸-WSP8は,高い水溶性を有するのみでなく,α-リポ酸の体内吸収率を高めることが明らかとなりました。

図4.α-リポ酸の血中濃度(株式会社シールド・ラボ提供)

安定性データStability Data

熱安定性

α-リポ酸-Pの熱安定性を検討した結果,60℃で融解し,1時間の加熱で15%程度の含量減少が見られました。80℃,100℃,120℃で1時間加熱した場合では,加熱温度による差はなく,いずれも25%程度の減少が見られました。α-リポ酸を食品に応用する場合,加熱滅菌条件によっては25%程度減少する可能性があるため,減少率を見込んだ添加量の検討,また配合素材との相性を確認する必要があります。

図5. α-リポ酸の熱安定性

pH安定性

α-リポ酸を0.2%濃度になるように60%エタノールに溶解させ,pHを調整し,非遮光下,室温で1日及び1週間保存後,α-リポ酸含量を測定しました。α-リポ酸は,酸性からアルカリ性まで幅広いpH域で安定であることが分かりました。

図6. α-リポ酸のpH安定性

安全性試験データSafety profile

急性毒性試験 (LD50)

自社で実施したddYマウスに対する単回投与毒性試験の結果,α-リポ酸のLD50は,雄で405 mg/kg,雌で277 mg/kgでした。これは,60 kgの成人に置き換えると16.6~24.3 gとなります。

皮膚一次刺激性/腐食性試験

OECDガイドラインNo.404(2002年4月24日)及びCommission Directive 2004/73/ECに従って,3匹のウサギ(ニュージーランド白色種)を用いた皮膚一次刺激性/腐食性試験を行いました。α-リポ酸0.5 gを健常皮膚に4時間半閉塞状態で塗布した後,1,24,48,72時間後の皮膚を,Draize採点法において判定し,p.i.i. (primary irritation index)を算出しました。試験の結果,3匹すべてのウサギにおいて,1時間後に軽度の紅斑(わずかな赤み)が認められましたが,24時間後には紅斑は認められず,皮膚が回復しているのが確認されました。p.i.i.は0.0で,α-リポ酸はウサギの皮膚に対する一次刺激性/腐食性はないと確認されました。

試験依頼先:Safepharm Laboratories Limited
試験成績書発行年月日:2005年8月11日
試験番号:1600/007

連続皮膚刺激性試験

3匹のモルモット(ハーレイ系白色)を用いた14日間連続皮膚刺激性試験を行いました。0.1%,1%及び10%α-リポ酸エタノール液0.05mLを健常皮膚に開放状態で累積塗布し,Draize採点法において判定しました。試験の結果,3匹すべてのモルモットにおいて,14日間刺激性は認められませんでした。よって,α-リポ酸はモルモットの皮膚に対する連続刺激性はないと確認されました。

試験依頼先:株式会社ボゾリサーチセンター
試験成績書発行年月日:2005年8月23日
試験番号:C-I168

急性眼刺激性試験

OECDガイドラインNo.405 2002年4月24及びCommission Directive 2004/73/ECに従って,3匹のウサギ(ニュージーランド白色種)の目にα-リポ酸70mgを点眼し,目は洗浄せずに1,24,48,72時間後及び7,14,21日後の目の状態を観察しました。試験の結果,3匹すべてのウサギにおいて,角膜が半透明に混濁し,虹彩が炎症を起こし,中程度の結膜刺激性が慢性的に認められました。7日後において1匹が,21日後に残りの2匹の目が正常にまで回復しました。

Kayらの基準で評価すると,最大群平均評価は48時間後で26.0でした。また,α-リポ酸はウサギの目に対して中程度の刺激性(等級1~8のうち等級5)があると確認されました。

試験依頼先:Safepharm Laboratories Limited
試験成績書発行年月日:2005年8月11日
試験番号:1600/008

感作性試験

OECDガイドラインNo.429 2002年4月24及びCommission Directive 2004/73/ECに従って,1群4匹のマウス(CBA/Ca系)を用いて,10%,25%及び50%α-リポ酸に対する感作性試験(LLNA Assay)を行いました。試験の結果,10%,25%及び50% α-リポ酸において,マウスに対する感作性は認められませんでした。

試験依頼先:Safepharm Laboratories Limited
試験成績書発行年月日:2005年8月11日
試験番号:1600/009

突然復帰変異原性試験 (Ames試験)

変異原性試験ガイドライン,OECDガイドラインNo.471及びCommission Directive 2000/32/ECに従って,突然復帰変異原性試験(Ames試験)を行いました。

Salminella typhimurium菌株(TA1535,TA1537,TA98,TA100)及びEscherichia coli菌株(WP2uvrA)を用いて,10% S9-Mixを添加する系と添加しない系で試験を行いました。

試験の結果,50~5000μg/プレートでα-リポ酸の変異原性は確認されませんでした。

試験依頼先:Safepharm Laboratories Limited
試験成績書発行年月日:2005年8月12日
試験番号:1600/010

残留溶媒
 分析項目結果検出限界方法
1シクロヘキサン検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
2酢酸エチル検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
3メチル-tert-ブチルエーテル検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
4トルエン検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
5アセトン検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
6n-ヘキサン検出せず5 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法
7ジクロロメタン検出せず1 ppmガスクロマトグラフ-質量分析法

試験依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日 平成16年12月1日
試験成績書発行番号 第304110371-001号

α-リポ酸重合物の構造解明

α-リポ酸は加熱乾燥や,エタノールを用いた精製工程において不純物質であるα-リポ酸重合物を生成することがあります。今回,大阪大学大学院薬学研究科薬用資源解析学講座 (教授:村上啓寿先生) において、この2条件で生じたα-リポ酸重合物A(加熱乾燥中に生じた重合物)及びα-リポ酸重合物B(エタノール溶液中で生じた重合物)の構造解析を行いました。その結果,図7に示すα-リポ酸重合物A及びBの構造が明らかになりました。

図7. α-リポ酸重合物の構造

α-リポ酸重合物の安全性 (単回投与試験) について

α-リポ酸重合物Bについて,イヌ(ビーグル,雄)に対する単回投与試験を行いました。イヌに500 mg/kgのα-リポ酸重合物Bを経口投与し,一般状態の観察,血液学的検査,血液生化学検査を行った結果,24時間目までにおいて一般状態に変化は認められず,肝機能及び腎機能を含めた急性の変化も認められないことが確認されました。以上の成果を学術論文に投稿しております。

試験依頼先 ハムリー株式会社
試験成績書発行年月日 2005年7月15日
試験番号 IB05039

【学術論文】

下田博司ら,α-リポ酸の製造工程で生成する重合物の安全性と構造解析,食品衛生学雑誌,48(5), p125-131(2007)

α-リポ酸の栄養成分Nutritional profile

分析項目結果分析方法
水分0.2 g/100g カールフィッシャー法
たんぱく質0.0 g/100g1ケルダール法
脂質99.8 g/100g 直接抽出法
灰分0.0 g/100g 直接灰化法
炭水化物0.0 g/100g2 
エネルギー898 kcal/100g3修正アトウォーター
食物繊維0.0 g/100未満 プロスキー法
ナトリウム1 mg/100g 原子吸光光度法
注1)
窒素・たんぱく質換算係数:6.25
注2)
栄養表示基準 (平成15年厚生省告示第176号)による
計算式:100 – (水分+たんぱく質+脂質+灰分)
注3)
栄養表示基準(平成15年厚生省告示第176号)による
エネルギー換算係数:たんぱく質 4; 脂質 9; 炭水化物 4; 食物繊維2

試験依頼先:株式会社エスアールエル
試験成績書発行年月日:平成16年9月2日
依頼番号:第200408200016号

推奨摂取量Recommended dosage

一日あたりα-リポ酸として,50~100 mgの使用をおすすめします。1日当たりの摂取量が200 mgを越えないように留意して下さい。

応用例Application Example

商品名利用方法具体例
α-リポ酸-P
α-リポ酸-P80
α-リポ酸の粉末品です。食品用として混合してご使用になれます。ソフトカプセル,錠剤,ハードカプセル等
α-リポ酸-WSP8食品用のα-リポ酸水溶性粉末です。ドリンクなどに使用するのに適しています。飲料 (清涼飲料水,ドリンク等) ,ソフトカプセル,錠剤,ハードカプセル,キャンディー,チューイングガム,グミ,錠菓,ゼリー等
α-リポ酸-L1食品用のα-リポ酸液体品です。練り込み食品に用いるのに適しています。ソフトカプセル,キャンディー,チューイングガム,グミ,ゼリー等
α-リポ酸-PC
α-リポ酸-PC80
α-リポ酸の粉末品です。化粧品用としてご使用になれます。石鹸,洗顔料,シャンプー,リンス,ファンデーション,リップクリーム,
口紅,歯磨き等
α-リポ酸-WSPC8化粧品用の水溶性粉末です。化粧水,ローションなどに使用するのに適しています。石鹸,洗顔料,シャンプー,リンス,化粧水,ローション,ファンデーション,リップクリーム,口紅,歯磨き等
α-リポ酸-LC1化粧品用のα-リポ酸液体品です。練り込み化粧品に用いるのに適しています。リップクリーム,口紅,歯磨き等