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月見草エキス(抗糖尿病)

効果・効能 Positie Effect

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月見草エキスの抗酸化力

生体内の活性酸素やフリーラジカルを除去するような食品を摂取することは、動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防、老化の予防に効果があるといわれています。月見草種子抽出物は、ポリフェノール含量が高いといわれているバナバ葉、グァバ葉、ブドウ種子、ギムネマ葉抽出物と比較しても、きわめて強い抗酸化力を持っていることが分かりました。

図1. カテキン、および植物抽出物のSOD様活性
[サンプル濃度0.05 mg/ml]数値が大きいほど、活性酸素除去能が強い。

表1. 月見草エキス-Pのスーパーオキシド消去活性

分析試験項目 結果 分析方法
スーパーオキシド消去活性 3.5 x 105 単位/ g 電子スピン共鳴 (ESR) 法

分析依頼先 財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日 平成14年1月21日
試験成績書発行番号 第302010023-001号

図2. カテキン、および各植物抽出物のDPPHフリーラジカル
除去活性 [サンプル濃度 0.1 mg/ml]数値が大きいほど、フリーラジカル除去能が強い。

糖質分解酵素阻害作用(in vitro)

消化酵素のα-アミラーゼ、α-グルコシダーゼは、それぞれデンプンと二糖類 (ショ糖など) の消化を担っています。これらの酵素が協調して働くことにより、糖質はブドウ糖として吸収され、血糖値を上昇させます (図3)。

図3. 糖質の摂取と血糖値の上昇、および糖尿病との関係

そこで、月見草エキスがこれらの酵素をどれほど阻害するのかを調べました。比較のため、ポリフェノール含量が高いといわれているバナバ葉、グァバ葉、ギムネマ葉の各抽出物、α-アミラーゼを阻害するといわれている白インゲン豆の抽出物、およびα-グルコシダーゼを阻害する物質 (デオキシノジリマイシン) を含むクワ葉の抽出物について、同様の試験を行ないました。

月見草エキスのα-アミラーゼの阻害活性 (図4) は、ポリフェノールを多く含むバナバ葉、グァバ葉、ギムネマ葉の各抽出物中で最も強いことが分かりました。クワ葉のα-アミラーゼの阻害活性はそれほど強くなく、クワ葉抽出物はα-グルコシダーゼに特異的に働くといえます。また、白インゲン豆には阻害活性がほとんど認められませんでした。

月見草エキスのα-グルコシダーゼの阻害活性 (図5) は、ポリフェノールを多く含むバナバ葉、グァバ葉、ギムネマ葉の各抽出物中で最も強いことが分かりました。また、クワ葉の抽出物には非常に強い阻害活性があることが、弊社試験からも示されました。

図4. 植物抽出物のα-アミラーゼ阻害率[サンプル濃度 0.1 mg/ml]

図5. 植物抽出物のα-グルコシダーゼ阻害率[サンプル濃度 0.05 mg/ml]

また、月見草エキス中の成分ごとに検討を行い、最も大きな寄与を与える成分がプロアントシアニジンであることを突き止めました (表2)。

糖尿病患者においては、インスリン感受性が低下した結果、食事後に血糖値が急激に上昇し、様々な臓器に傷害を与えます。血糖値の急激な上昇は、体内のインスリン感受性を低下させ、糖尿病を悪化させるという悪循環をもたらします。したがって、食事の内容に制限を設けたり、食事の時間を長く取るなどの対策が必要となります。また、健常者においても、血糖値の急激な上昇は肥満や糖尿病といった、いわゆるメタボリックシンドロームを引き起こす原因となります。月見草エキスを摂取することにより、糖質の消化・吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を抑制することが期待されます。

表2. 月見草エキスのポリフェノール成分の、糖質消化酵素阻害寄与率

成分 含量 (%) α-アミラーゼ α-グルコシダーゼ
IC50 (mg/ml) 寄与率 (%) IC50 (mg/ml) 寄与率 (%)
月見草エキス 100 0.026   0.34  
PGG 2.7 0.05 1.4 0.10 9.3
没食子酸 3.1 N.D. -- 0.19 5.5
PB1 + PB3 1.5 0.041 1.0 > 2.0 < 0.26
カテキン 3.4 0.10 0.9 6.5 0.18
総PAC 41.4 0.016 68.0 0.27 52.4

PGG: ペンタガロイルグルコース
PB1: プロシアニジンB1 PB3: プロシアニジンB3
PAC: プロアントシアニジン
N.D.: not detected

<参考文献>

「月見草エキスの血糖値上昇抑制作用とその関与成分」日本食品科学工学会誌, 50 (4), 180 – 187 (2003).

アルドースレダクターゼ阻害作用

糖尿病者の高血糖状態から、どのようなメカニズムで合併症に至るのかについては、いろいろな説が提唱されています。その中でも最も注目されているのが、アルドースレダクターゼという酵素です。この酵素は水晶体、網膜、末梢神経、腎および血管など、糖尿病合併症が出現する種々の組織に存在しており、ブドウ糖を特別な経路で代謝し、ソルビトールの産生を促します。ソルビトールは細胞内において比較的安定で、いったん産生されると細胞内に蓄積し、細胞内浸透圧の亢進、補酵素バランスの異常、最終生成物AGE (グリケーション最終生成物)の蓄積から合併症に至ると考えられています。

しかし、高血糖状態であっても、アルドースレダクターゼを阻害することができれば、ソルビトール濃度上昇による合併症の原因の一つを抑制することができます (図6)。月見草エキスは、アルドースレダクターゼを強く阻害することがみいだされました (図7)。

図6. 細胞内でのアルドースレダクターゼの活性AGE: グリケーション最終生成物

図7. 月見草エキスのアルドースレダクターゼ阻害活性

ラットにおける血糖値上昇抑制作用

ラットを用いた糖負荷試験において、月見草エキスが糖付加後の血糖値の上昇を穏やかにすることが明らかとなりました (図8)。

図8. 糖負荷における血糖値の推移 (ラット, n = 8 ~9)
デンプンによる負荷(上)およびショ糖による負荷(下)

Ⅱ型糖尿病モデルマウスへの長期摂取試験(in vivo)

1%の月見草エキスを餌に配合し、非インスリン依存性 (II型) 糖尿病モデルマウス(KK-Ay) に6週間自由摂取させました。血糖値から判断すると、月見草エキス摂取群はコントロール群に比べて、糖尿病の進行が抑制されることが明らかになりました (図9)。

図9. 月見草エキス摂取群と非摂取群における血糖値
の経時変化 (II型糖尿病モデルマウス, n = 8 ~9)
●月見草エキス摂取群、○月見草エキス非摂取群

健常者における食後の血糖値上昇抑制作用

健康な男性9名、女性7名を対象とした食事負荷試験において、食後30分後の血糖値の上昇が、月見草エキス摂取群 (200 mg) ではコントロール群に対して有意に抑制されました (図10)。

図10. 健常者における食後の血糖値の推移 (n = 13)

糖尿病者における食後の血糖値上昇抑制作用

空腹時血糖値が110 ~ 180 mg/dlにある軽度糖尿病者 (男性15名、女性3名) を対象とした食事負荷試験において、月見草エキス摂取群 (200 mg) はプラセボ摂取群に比べて、食後の血糖値の上昇が有意に抑制されました (図11)。

月見草エキスが食事後の急激な血糖上昇を抑制する結果、糖尿病者において、インスリンがより穏やかに分泌されることも明らかとなりました (表3)。月見草エキスには、糖尿病患者のインスリン分泌の負担を軽減させる効果が期待されます。

図11. 糖尿病者における食後の血糖値の推移 (n = 13)

表3. 食事負荷試験施行時のインスリン値の推移 (n = 13)

  食事負荷試験 インスリン値(µU/dl) AUC
(µU・h/dl)
負荷前 30分 60分 90分 120分
月見草エキス 12.7±9.8 22.4±14.5 35.8±33.1 43.7±35.9 42.7±31.4 39.4±34.5
プラセボ 13.3±15.0 28.4±23.9 40.0±31.1 43.6±28.1 50.1±30.0 46.8±31.2
群間有意差 n.s. P < 0.1 n.s. n.s. n.s. n.s.

AUC: area under curve, n.s.: not significant

 

「月見草エキスのヒトにおける食後血糖値上昇抑制作用」 日本食品科学工学会誌, 50(10), 451 – 456, (2003). 冊子 「境界域及び<参考文献>軽度糖尿病者における月見草エキスの食事負荷に対する血糖上昇抑制効果」

ヒト胃がん細胞に対するアポトーシス誘導作用

三重大学医学部の樋廻教授との共同研究により、月見草エキスがヒト胃がん細胞に対してアポトーシス誘導作用を有することが発見されました。

蛍光顕微鏡写真から、コントロール群 (A) で変化が見られないのに対し、月見草エキス添加群 (B) では、細胞のDNA断片化がみられ、アポトーシス小体 (矢印) の生成が観察されました。

月見草エキスを添加して培養した胃がん細胞からDNAを抽出し、アガロースゲル電気泳動を行ないました。がん細胞のDNAは月見草エキスの濃度依存的に断片化することが明らかとなりました (C)。また、DNAの断片化は、経時的に増強されることも分かりました (D)。このようなDNAの断片化は、アポトーシスに特徴的なものです。

図12. ヒト胃がん細胞へのアポトーシスの誘導

A, B: 胃がん細胞の核染色蛍光顕微鏡写真。(A) コントロール群。(B) 月見草エキス (2 mg/ml) 添加群ではアポトーシス小体 (矢印) が観察された。
C, D: アガロースゲル電気泳動。(C) 胃がん細胞のDNAは月見草エキスの濃度依存的に断片化した。1; コントロール, 2; 月見草エキス1 mg/ml, 3; 月見草エキス2 mg/ml, M; DNAマーカー。(D) 胃がん細胞のDNAは月見草エキス (2 mg/ml) の存在下、2~3日で断片化した。1; コントロール, 2; 月見草エキス添加1日間, 3; 月見草エキス添加2日間, 4; 月見草エキス添加3日間, M; DNAマーカー。

チロシナーゼ阻害活性

しみの本体は、皮膚にあるメラニン色素の沈着です。しみの要因にはホルモンバランスの変化や肌荒れ、紫外線、老化等が挙げられますが,いずれも紫外線が関係しています。紫外線を受けた表皮細胞は、表皮の大部分を占める角化細胞を守るために、メラニンを製造する工場であるメラノサイトに向けて情報伝達物質 (エンドリセンやホスホリパーゼ)を放出します。これを受けて、チロシナーゼという酵素がメラニンを生成するのです。この一連の反応は,有害な紫外線を肌の内部まで侵入させないための体の自然な働きによるものです。

肌の組織は通常28日周期で生まれ変わっています。新陳代謝がスムーズに行われると、このメラニン色素も何ヶ月かで古い細胞と共に外へ排出されてしまいます。しかし、皮膚の新陳代謝が低下するにしたがい、メラニン色素が外に排出されることなく皮膚に沈着しやすくなります。年齢を重ねるにしたがってしみができやすくなるのはこのためです。

チロシナーゼの活性阻害作用を有する成分はメラニン産生を抑制することが期待されます。月見草エキスは種々の成分と比較した結果、同等もしくはそれ以上の阻害活性がみられました (図13)。

図13. チロシナーゼ阻害率成分濃度1 mg/mlにおけるチロシナーゼ阻害率

保湿性試験

ヒトの皮膚に一定量の試料溶液を塗布し、肌水分量を保湿計で計測しました。蒸留水のみを塗布した場合、ほぼ5分で塗布前の水準に戻りましたが、月見草エキス溶液塗布では、20分以上水分を保持することが明らかとなりました (図14)。

図14. 肌水分量の推移 (ヒト、女性、n = 1)
●月見草エキス、○蒸留水 (コントロール)