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ルテイン Product name

効果・効能 Positie Effect

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目の老化を止める
"AMDと白内障の予防"

老化に伴い発症する目の病気に,「白内障」や「網膜はく離」がありますが,近年,加齢性黄斑変性症 (AMD) が急増しています。 この病気は,最初片方の眼に発症し,ゆっくりと痛みを伴わずに進行し,やがて両目におよんで最悪の場合は,失明に至るという病気です。 この病気に対して,外科的手術やその他,決め手となる特効薬が開発されておらず,予防や進行遅延の研究が活発に行われているのが現状です。

AMDは,老化に伴い黄斑部のルテインが減ってくると,活性酸素が活性化して,黄斑部の細胞が酸化・変性をきたし,発症するといわれています。 また,白内障は,レンズの役割をしている水晶体がにごって視力が低下する病気ですが,この白濁の主な原因も活性酸素によるものです。

このように,ルテインおよびゼアキサンチンの減少が,目の老化に関与していると考えられています。

また,ルテインには,目に障害を与えやすい青色光を吸収する働きがあることが,ハーバード大学のスノッダリー博士によって発見されています。

ルテインエステルの代謝と吸収性

トリグリセリドと脂質は,加水分解によって,脂肪酸に分解・吸収されます。
ルテインは,ルテインエステル (エステル体) で摂取する場合と,遊離ルテイン (フリー体) で摂取する場合があります。ルテインエステルで摂取した場合も,体内で加水分解によって,脂肪酸とフリールテインに分解され,遊離ルテインとして血中に吸収されます。

分解酵素としては,エステラーゼやリパーゼが知られていますが,これらの酵素は,すい臓で生産され,胃・十二指腸内の脂肪の存在によって調整されています。

下図は,ルテインエステルで10 mg/日 (84日間) (Berendschotらの2000年データ) ,ルテインエステルで15 mg/日 (112日間) (Granadoらの1998年データ) およびルテインエステルで30 mg/日 (140日間) (Landrumらの1997年データ) を投与した場合の結果で,それぞれルテインの血中での残存量を示しています。このように,ルテインエステルをサプリメントとして補給した場合,血中にルテインの存在が確認されました。

ルテインエステルの生物学的有意性
エステル体の易血中移行性 (文献から)

遊離ルテインとルテインエステルで摂取した (Bowenらの2002年データ) 場合,血液中のルテイン濃度の上昇具合をみると,ルテインエステルで摂取したほうが,遊離ルテインで摂取するよりもルテイン濃度が61.6%高くなります。

また,32時間後のピーク時では,ルテインエステルで摂取したほうが,2倍近い濃度の上昇を示す結果となっています。しかも血液中における存在時間も,遊離ルテインと比べて長い結果となっています。

さらに,血中濃度曲線下面積 [AUC (Areas under the serum lutein concentration × time curves from 0 to 40.8 h) ] の値においても,ルテインエステルで摂取した場合,フリー体で摂取した場合よりも,18人中14人 (78%) で高い値を示しました。これらの結果から,遊離ルテインで摂取するよりも,ルテインエステルで摂取したほうが,血液中への移行性がよいことが示唆されました。

エステル体の易血中移行性 (自社試験)

ルテイン経口摂取時の血中濃度を,エステル体と遊離 (フリー) 体で比較すると,エステル体摂取時の血中ルテイン濃度がフリー体摂取時と比較して高いことが,Bowen) らの臨床試験結果で明らかにされています。しかしながら,国内において両者の吸収性を比較した例は,ほとんどみられません。

そこで,弊社独自で動物試験 (マウス) および臨床試験を行い,エステル体とフリー体の血液中への移行量を比較することにより,ルテインエステルの生物学的有意性を検証しました。

) Phylips E. Bowen et al., J. Nutr., 132. 3668-3673 (2002) .

動物試験 (絶食下)

絶食下における動物実験の結果,ルテイン投与4時間目でマウス血中ルテイン濃度が最大となりました。これは,エステル体投与とフリー体投与とも同じ傾向でした。

エステル体で投与した場合,投与4時間後のマウス血中最大ルテイン濃度82 nmol/L に対して,フリー体ルテインで投与した場合,43 nmol/Lであることから,エステル体で投与した場合,フリー体と比較して,約2倍血清中への吸収が良いことが判明しました。

また,血中濃度曲線下面積の比較においても,エステル体での面積が350.5 nmol/L+hであったのに対して,フリー体では195.1 nmol/L+hであることから,エステル体で投与した場合,フリー体と比較して,約1.8倍血清中への吸収が良いことが明らかになりました。

今回の絶食下における動物実験においても,ルテインエステルの易移行性が明らかとなり,天然に存在するエステル体の形態でルテインを摂取することが,重要であると確認されました。

【実験方法】

絶食 (20時間) させた6週齡のマウスに,フリー体換算で40 mg/kgに相当する量の検体 (ルテイン-P80 100 mgまたはフリールテイン20%懸濁液200 mg) をそれぞれ10 mLのオリーブ油に懸濁し,体重1 kgあたり10 mLを経口投与した。その後,経時的にマウスを屠殺して腹部大動脈より採血し,前処理後,HPLCにより分析を行った。

動物試験 (非絶食下)

非絶食下における動物実験の結果,フリー体投与では6時間後に,エステル体投与では2時間後に,血中ルテイン濃度が最大となりました。絶食下において,両者ともルテイン投与4時間後で血中ルテイン濃度が最大となったことから,非絶食下ではフリー体はさらに吸収が遅れ,エステル体ではルテインの吸収が早まることがわかりました。

最大血中濃度の比較において,エステル体で投与した場合の投与後2時間後における最大血中濃度が57.4 nmol/Lであったのに対し,フリー体で投与した場合投与後6時間後おける最大血中濃度は26.3 nmol/Lでした。この結果から,エステル体で投与した場合,フリー体と比較して,約2倍の最大血中濃度に達することが判明しました。さらに,2時間後で比較すると,エステル体で投与した場合,フリー体と比較して,約4倍血清中への吸収が良いことが判明しました。

血中濃度曲線下面積の比較において,エステル体での面積が350.4 nmol/L+hであったのに対して,フリー体では167.4 nmol/L+hでした。このことから,エステル体で投与した場合,フリー体と比較して,2倍以上血清中への吸収が良いことが明らかになりました。

今回の非絶食下における試験結果においても,絶食下同様エステル体の易移行性が明らかとなり天然に存在するエステル体の形態でルテインを摂取することが重要であると,確認されました。

さらに,非絶食下においては,エステル体で投与した場合は,絶食下よりさらに早く吸収されることが明らかとなりました。

【実験方法】

非絶食の6週齡のマウスに,フリー体換算で40 mg/kgに相当する量の検体 (ルテイン-P80 100 mgまたはフリールテイン20%懸濁液200 mg) をそれぞれ10 mLのオリーブ油に懸濁し,体重1 kgあたり10 mLを経口投与した。その後,経時的にマウスを屠殺して腹部大動脈より採血し,前処理後,HPLCにより分析を行った。

臨床試験

ヒト試験の結果,エステル体で摂取した場合,摂取24時間あるいは32時間後に血中ルテイン濃度が最大となりました。一方フリー体で摂取した場合,血中ルテイン濃度が最大となる時間は摂取10~32時間後と,個人差がかなりみられました。

5人の最大血中濃度 (摂取32時間後) の平均値を比較すると,エステル体で摂取した場合は,フリー体で摂取した場合と比較して,5.8倍の高値を示しました。また,初濃度 (ルテイン摂取前の血中ルテイン濃度) を基準とした血中濃度曲線下面積 (AUC) を比較すると,エステル体の面積は,フリー体と比較して5人中5人が高値を示し,摂取48時間目までの血中濃度曲線下面積は,エステル体が,約6倍大きいことが示されました。エステル体を摂取した場合のグラフ形状から推測すると,48時間目以降もルテインの血中への移行が継続しているものと考えられ,血中濃度曲線下面積の差,すなわち生物学的有用性はさらに拡大するものと思われます。

エステル体のルテインが,フリー体と比較して,血中への移行 (血中ではフリー体で存在) が優れている要因は現時点では不明です。一般に脂溶性ビタミンやカロテノイドは,脂質とともに摂取することで吸収率が向上することから,ルテインについても,エステル体あるいはフリー体と摂取脂肪分との親和性の差が,今回得られた吸収性の差に寄与している可能性が考えられます。その他,胆汁酸,膵リパーゼおよび小腸粘膜吸収機構が与える影響も,両者の吸収性の差に対する寄与があるものと推測されます。

今回のヒト試験では,ルテインをエステル体として摂取した場合は,フリー体で摂取した場合と比較して,血中への移行率 (消化管からの吸収率) が高く,さらに,長時間血中に存在していることが明らかになり,ルテインエステルの生物学的有意性が示されました。天然において,ルテインはエステル体として存在しますが,エステル結合を切ることなく,ルテインエステルの形態で摂取することが重要であるといえます。

【実験方法】

① ルテインは,エステル体,フリー体ともに,ルテイン (フリー体) として9 mg相当量を水とともに摂取した。エステル体はルテイン-P80 (19.7 mg) を米油200 mgに懸濁した後,カプセル充填したものを,フリー体はルテイン20%懸濁液 (45.2 mg) を米油200 mgに懸濁させ,カプセル充填したものをそれぞれ用いた。
② 最初にエステル体 (ルテインP-80) の摂取試験をモニター5人で実施し,2週間後にルテイン20%懸濁液での摂取試験を同一被験者で実施した。
③ ルテインの入ったカプセルを水 (100 mL) とともに摂取した後,下記指定食を摂取させた。
指定食:食パン1枚 (5枚切り) ,クリームチーズ,ローファットヨーグルト,アップルジュース
④ルテイン摂取前,摂取後10,24,32および48時間に静脈血 (5 ml) を採取した。前処理後,HPLC分析を行い,血清中ルテイン濃度を測定した。 

Berendschot et al., LOVS, 41, 3322-3326, 2000.
Granado et al., Br. J. Nutr., 80, 445-449, 1998.
Landrum et al., Exp. Eye Res., 65, 57-62, 1997