
製品名 | 内装 | 外装 | 重量 | 用途 |
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γ-オリザノール | ポリ袋 | ダンボール包装、缶 | 1kg 5kg | 医薬品、食品添加物、化粧品 |
オリザガンマーミルキー | キュービーテナー | ダンボール包装 | 5kg | 食品添加物、化粧品 |
原料・素材についてRaw materials
γ-オリザノールは,米糠油および米胚芽油に特有の物質で,米糠油または米胚芽油から抽出、精製される粉末です。単一物質ではなく,フェルラ酸に数種のトリテルペンアルコールがエステル結合した物質の混合物です(図1)。
オリザノールはもともと,動物に対して栄養およびその他の効果を有する物質の総称とされ,1954年に金子および土屋らにより発見・単離されました1-5)。
γ-オリザノールの研究について数多くの報告があり、最近では医薬品のみならず、化粧品、食品添加物への応用と、広範囲に渡り使用されています。
1) 金子良平,土屋知太郎,東京工業試験所報告,49,142 (1954).
2) 金子良平,土屋知太郎,工業化学雑誌,57,526 (1954).
3) 土屋知太郎,加藤秋男,遠藤拓治,東京工業試験所報告,51,359 (1956).
4) 遠藤富夫,上野喜一郎,稲葉弥之助,油化学,17,344 (1968).
5) 遠藤富夫,三栖牧,稲葉弥之助,油化学,18,255 (1969).
図1. γ-オリザノールの構成成分
γ―オリザノールは水に難溶で熱エタノールに可溶、グリセライドに2%程度溶解し、ラノリン又はレシチン等に溶解しやすい性質を有します。
上記溶解特性により、γ―オリザノールを水系の食品または化粧品に応用することは困難とされてきました。
しかしながら、弊社はγ―オリザノールの水溶性エマルジィン化した製品開発に取り組み、弊社独自の乳化技術開発に成功し、商品名「オリザガンマ―ミルキー」として商品化するに至りました。
【特徴】
1)γ―オリザノールの含量を5%以上の高濃度に高めて、より使いやすい組成に製剤化してあります。
2)乳化安定性は特にpHが酸性域で安定です。
安定性データStability Data
詳しい情報が必要な方はお気軽にお問い合わせください。
安全性試験データSafety profile
矢原ら1) は,マウスおよびラットに対し,γ-オリザノールを経口(10,000 mg/ kg),腹腔内(10,000 mg/ kg)および皮下(500 mg/ kg)投与を施した結果,死亡例は認めず,体重,一般症状,解剖所見に異常が見られなかったと報告しています。
ラットを用いた6ヶ月の経口投与(30-1000 mg/kg)試験の結果,異常所見は見つからなかったことが報告されています。2)
γ-オリザノール(6および600 mg/kg)を妊娠期のマウスおよびラットに投与した結果,胎仔の催奇形性は認められませんでした。3)
γ-オリザノールを,マウスに72週間,ラットに2年間それぞれ経口投与(2000 mg/kg)した結果,発癌性は認められなかったと報告されています。4, 5)
γ-オリザノール1%含有軟膏について,パッチテストにおける低刺激性が報告されています。6)
1) 矢原宮吉ら,γ-oryzanol (γ-OZ) の安全性に関する研究急性毒性試験,基礎と臨床,7,2781-85 (1973)
2) 羽里彦左衛門ら,γ-オリザノール(オリバー錠)の慢性毒性試験,基礎と臨床,8, 3417-35 (1974).
3) 丸岡久雄ら,γ-oryzanolの毒性試験γ-oryzanolのマウスラットの胎仔および新生仔におよぼす影響,基礎と臨床, 6, 1717-31 (1972).
4) Tamagawa M., et al., Carcinogenicity study of γ-oryzanol in B6C3F1 mice. Food Chem. Toxicol. 30, 49-56 (1992).
5) Tamagawa M., et al., Carcinogenicity study of γ-oryzanol in F344 rats. Food Chem. Toxicol. ,30, 41-8 (1992).
6) 小林敏夫ら,γ-オリザノル配合軟膏の臨床効果の検討,皮膚,21, 123-34 (1979).
γ-オリザノールの栄養成分Nutritional profile
分析試験項目 | 結果 | 検出限界 | 注 | 分析方法 |
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水分 | 0.2 g/ 100 g | 常圧加熱乾燥法 | ||
タンパク質 | 0.1 g 未満 | 1 | ケルダール法 | |
脂質 | 99.8 g/ 100 g | エーテル抽出法 | ||
灰分 | 0 g/ 100 g | 直接灰化法 | ||
糖質 | 0 g/ 100 g | 2 | ||
エネルギー | 898 kcal/ 100 g | 3 | ||
食物繊維 | 検出せず | 0.5g/100g | 4 | 酵素-重量法 |
ナトリウム | 検出せず | 0.1mg/100g | 原子吸光光度法 |
試験依頼先:財団法人日本食品分析センター
試験成績書発行年月日:平成10年12月14日
依頼番号:第398110460-001号
推奨摂取量Recommended dosage
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応用例Application Example
利用方法 | 具体例 |
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医薬品 | ソフトカプセル、錠剤、ハードカプセル等 |
化粧品 | 石鹸、洗顔料、シャンプー、リンス、化粧水、ローション、ファンデーション、リップクリーム、口紅、歯みがき等 |