
製品名 | 性状 | 内装 | 外装 | 重量 | 用途 |
---|---|---|---|---|---|
レスベラトロール-P5 | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 1kg | 食品 |
レスベラトロール-WSP0.5 | 水溶性粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 食品 |
レスベラトロール-PC5 | 粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 1kg | 化粧品 |
レスベラトロール-WSPC0.5 | 水溶性粉末 | アルミ袋 | ダンボール包装 | 5kg | 化粧品 |
安定性データStability Data
レスベラトロール-P5の熱安定性を検討しました。120℃で1時間加熱処理を行いましたが,レスベラトロール,ポリフェノール含量は減少しませんでした。
図1. レスベラトロールの熱安定性
また,清涼飲料水を想定した溶液 (10%ショ糖,クエン酸酸性溶液 pH4) にシクロデキストリン包摂レスベラトロールを0.1%または0.03%溶解したものの熱安定性を検討しました。80℃において加熱処理を行いましたが,レスベラトロール,ポリフェノール含量は減少しませんでした。
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図2. レスベラトロール水溶液の熱安定性 (蒸散重量補正後)
シクロデキストリン包摂レスベラトロールの0.1%水溶液を各pHに調製し,非遮光下,室温で1週間保存後,レスベラトロール,ポリフェノール含量を測定しました。その結果, 酸性から中性領域においてレスベラトロール,ポリフェノール含量は減少しませんでした。
図3. レスベラトロール水溶液のpH安定性 (非遮光,1週間)
清涼飲料水を想定した溶液 (10%ショ糖,クエン酸酸性溶液 pH4) にシクロデキストリン包摂レスベラトロールを0.1%溶解したものを調製し,室温 (非遮光下),25℃ (遮光),40℃ (遮光),5℃ (遮光) で1週間保存し,沈殿,濁り,着色の有無を目視で確認しました。レスベラトロールの液剤安定性は,酸性域において極めて高いことがわかりました。
液剤安定性 (0.1%水溶液,pH4) | ||||
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室温 (光照射) | 25℃ (遮光) | 40℃ (遮光) | 5℃ (遮光) | |
沈殿 濁り | なし | なし | なし | なし |
着色 | なし | なし | なし | なし |
安全性試験データSafety profile
レスベラトロール-P5について,食品衛生法および農薬取締法に準じて,447項目の農薬の有無を調べました。その結果,全項目について基準値 (検出限界値) 以下であることを確認しました。
試験依頼先:株式会社マシス
試験成績書発行年月日:平成19年7月2日
依頼番号:12590
医薬品の単回投与毒性試験ガイドラインに従い,動物に負担のかからない許容最大量である2000 mg/kgのレスベラトロール-P10 (レスベラトロール10%含有品) を,絶食下のddY系雌雄マウス (5週齡) に経口投与し,14日間飼育+観察を行いました。その結果,死亡例や体重推移の異常 (対照群との比較) は認められず,試験終了後に行った剖検においても,臓器の肉眼的異常は認められませんでした。したがって,レスベラトロール-P10のマウスにおけるLD50値 (経口) は,雌雄ともに2000 mg/kg以上です。また,レスベラトロール-P5,WSPにつきましては,レスベラトロール含量がP10よりも少ないことから,マウスにおけるLD50値 (経口) は,雌雄ともに2000 mg/kg以上であると推察されます。
Sprague-Dawley系ラットに,レスベラトロールとして20 mg/kg/day (レスベラトロール-P5として400 mg/kg/day相当量) の用量で28日間の反復投与を行った結果,生化学的パラメータに異常がみられなかったこと,試験終了後に行った剖検において臓器の肉眼的異常は認められなかったことが報告されています。
The daily oral administration of high doses of trans-resveratrol to rats for 28 days is not harmful.
「28日間にわたる高用量トランスレスベラトロールの経口投与は有害ではない」
J. Nutr., 132(2), 257-260, 2002.
レスベラトロール-P5 (2,000 mg/kg) を1回経口投与した動物に,小核を有する多染性赤血球の出現頻度に有意な増加は認められませんでした。レスベラトロール-P5は,非変異原性であると考えられます。
レスベラトロールの栄養成分Nutritional profile
レスベラトロール-P5
分析項目 | 結果 | 注 | 分析方法 |
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水分 | 3.0g/100g | 減圧加熱乾燥法 | |
タンパク質 | 2.4g/100g | 1 | ケルダール法 |
脂質 | 1.8g/100g | 酸分解法 | |
灰分 | 25.1g/100g | 直接灰化法 | |
炭水化物 | 87.7g/100g | 2 | |
エネルギー | 377kcal/100g | 3 | 修正アトウォーター |
食物繊維 | 5.1g/100g | プロスキー法 | |
ナトリウム | 150mg/100g | 原子吸光光度法 | |
食塩相当量 | 0.4g/100g | ナトリウム換算値 |
試験依頼先:株式会社エスアールエル
試験成績書発行年月日:平成19年6月28日
依頼番号:第200706150036号
推奨摂取量Recommended dosage
一日あたりレスベラトロール-P5として20~40 mg,レスベラトロール-WSP0.5として200~400 mgの使用をおすすめします。この値は,フランス人成人が一日に消費するワインに含有されるレスベラトロールの量を参考にして設定しました。
応用例Application Example
用途 | 剤形 | ||
---|---|---|---|
食品 | 飲料 (清涼飲料水,ドリンク等),ハードおよびソフトカプセル,タブレット,キャンディー,チューインガム,グミ,クッキー,チョコレート,ウエハース,ゼリー等 | ||
化粧品 | 化粧水,ローション,パック,ボディジェル等 |
各種溶媒に対する溶解性 (室温)
製品仕様 | 水 | 含水エタノール | グリセリン | 食用油 |
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-P5 | × | ○ | ○ | × |
-WSP0.5 | ○ | △ | × | × |
化粧品用途におけるレスベラトロールのグリセリン溶液,1,3-ブチレングリコール溶液は,ご相談に応じます。