オリザ油化株式会社

ニュースリリース

2012年02月10日

製品

【フキエキス】安全性について

お客様各位
 平素は弊社製品をご愛顧いただきまして,まことにありがとうございます。弊社のフキ加工製品「フキエキス」の安全性についてお知らせします。先般,厚生労働省医薬食品局食品安全部2月4日付の報道関係者向け通知
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002293g.html)において,バターバー(西洋フキ,Petasites hybridus)含有食品の摂取に関する注意喚起が報告されました。通知によると,イギリスで販売されている西洋フキを含む食品の摂取により肝障害の発生がみられたことから,同国医薬品庁が事業者に対して自社回収を依頼しています。これを受け,厚生労働省は西洋フキを含む食品の販売を当面行わないよう,都道府県などを通じて関係事業者に指導することとしています。また肝毒性のある成分としては,ピロリジディンアルカロイドの関与が疑われています。
 弊社製品「フキエキス」は,西洋フキとは別種の愛知早生フキ(Petasites japonicum)の地上部(葉,茎)を原料にしています。その安全性については,単回投与および反復投与試験により,毒性の疑いのないことを確認しています。これに対し,西洋フキはその根を原料として用いており,有害なピロリジディンアルカロイドも根に含有されています。弊社製品「フキエキス」については,LC-MSを用いた分析により当該アルカロイドが含有されていないことを確認しており(Shimoda H. et al., J. Agric. Food Chem., 54, 2915, 2006),これまで有害事象の発生も報告されておりません(上記文献が必要な方は,お知らせ下さい)。
 従いまして,お客様におきましてはこれまで通り安心して弊社製品をお使いいただきますよう,引き続きご愛顧のほどお願い申し上げます。